【高校生への休校影響調査】自宅学習で悩んでいることの質問に「周りとの差」不安の声も
編集部:学研キッズネット編集部
教育出版の旺文社は、一斉休校による高校生の自宅学習について、当社が提供する英単語アプリ「ターゲットの友」および参考書情報サイト「StudiCo」のユーザーを対象に、実態調査アンケートを実施しました。
アンケート調査の背景
新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う全国的な休校対応により、次年度以降の大学入試に臨む高校生の多くは、自宅での受験勉強を余儀なくされています。学習をサポートするアプリやWebサービスのユーザーに向けて、自宅学習についての調査アンケートを実施したところ、多くの高校生が、学校の通常授業時間と同程度以上の時間を、自宅での勉強に費やしていることがわかりました。一方で、「周りとの差が不安」「大学入試がどうなるか不安」といった悩みの声も多く、イレギュラーな環境下で不足しがちな、コミュニケーションや教育情報に対する課題も浮き彫りとなりました。
アンケート調査概要
〈自宅学習についてのアンケート〉
・調査内容:休校中の勉強時間・学習内容、自宅学習の悩み等
・調査対象:旺文社が運営する以下のアプリ・Webサービスのユーザー
‐英単語アプリ「ターゲットの友」シリーズ
‐参考書情報サイト「StudiCo(スタディコ)」
・調査時期:2020年4月30日~2020年5月7日
・回答規模:953件
*学年の内訳は以下の通り
‐高校3年生:56.3%
‐高校2年生:12.4%
‐高校1年生:20.2%
‐その他合計:11.1%
■休校期間中の高校生の勉強時間
休校期間中の勉強時間を調査したところ、30%以上の高校生が、1日のうち「7時間以上」勉強していることがわかりました。「5時間~7時間未満」「7時間以上」の合算では過半数(55.9%)となり、多くの高校生が、学校の通常授業と同量程度かそれ以上の時間を、勉強に費やしていることがわかります。
■休校期間中に取り組んでいる学習内容
休校期間中にどのような学習に取り組んでいるかという調査では、「学校からの課題」が回答数トップ(81.4%)でした。このほか「参考書等での自習」も同規模の回答数(71.0%)を集め、学校や塾に通えない状況の中、多くの高校生が自主的に勉強を進める姿勢が見て取れます。一方で「学習アプリ・Webサービス」にも、半数近くの割合(45.6%)で回答が集まりました。電子端末やネットワーク接続環境さえあれば、休校期間中も自宅にいながら新しい学習コンテンツにアクセスできる、教育系ICT(※)