2016年12月17日 11:00
不登校と向き合う親の4つの質問。元チャレンジ校教員が語ったこと
私もかつては「やらせよう」と頑張って登校渋りを悪化させてしまった経験があります。今は良い意味で諦め、良い意味で割り切っています。
学校へ行けなくなっても死ぬわけじゃない…それくらいの大らかさの方が、実は上手く行く。
根拠はありませんが、経験からそう思います。
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10175002449
保護者:「子どもではなく、不登校児を抱える親と関わる上でのアドバイスはありますか?」
先生:「現代の親子関係は間違いが許されない雰囲気がある。(親の)無理は子どもに伝わる。無理はウソをつくことと同じで、親が失敗を恐れて頑張りすぎることは、必ずしも良い結果に結びつかないのです。
不登校児の親は、すでに充分過ぎるほど頑張っています。良かれと思った激励やアドバイスも、実は重たく感じることもあるのです。」
頑張り過ぎず失敗に大らかな子育て…このことは、スクールカウンセラーを始め、様々な講演会で聞いたお話でもあります。
これは、発達障害児ママにも同じ事が言えるかもしれません。充分頑張っているけれど、上手く行かない。
そんな時にホッとするのは、激励やアドバイスではなく「わかるよ」という共感の言葉かもしれません。
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=29921000089
保護者:「最後に、不登校児やその保護者が進路を考える場合、どんな選択肢があるのでしょう?」
先生:「不登校児の節目の1つである高校進学を例に考えてみましょう。
高校には全日制の他に、定時制や通信制があります。
それ以外にもフリースクールやチャレンジスクールなどがあります。
ですが、これらの学校はあくまで不登校や中退の人がやり直せる学校であって、不登校や中退の人のための学校ではありません。
入れる学校を選ぶのではなく、通える学校を選ぶことが重要なのです。」
言われてみると当たり前の事ですが、登校に不安を持つ親子はともすると視野が狭くなり、見落としがちな視点ではないかと思います。
「やり直す」ための様々な配慮は、全日制の高校に比べ遥かにあるけれど、卒業するためには最低限の日数でも通い続けなければならないことを忘れてはなりません。