子育て情報『なぜ中2の息子は母にハグを求めるの?愛着と発達障害との関係とは』

2017年1月16日 11:00

なぜ中2の息子は母にハグを求めるの?愛着と発達障害との関係とは

発達障害と診断された当時、会話はできても自分の気持ちを言葉にできなかった息子。
その頃、パニックを起こしては体調を崩していました。今思えば、抱えきれない心の重荷が言葉にできず、ストレスが体に出ていたのかもしれません。

当時を思い出すたび、感情を上手く表現できない子どもの苦痛は計り知れず、辛かっただろうなと思います。
たとえ赤ちゃん返りという、親にとって厄介なものでも、表現できるって素晴らしいことなのですね。

大きくなった息子が抱っこを求めてきたとき、赤ちゃんのようにわがままを言い出したとき、戸惑いつつもようやくお母さんとして認められたような気がしました。

そしてゆっくりではあるけれど、息子が発達していることを実感できたのです。
発達障害児が愛着を求める過程がゆっくりなのは、自分の気持ちを表現できるまでに、時間がかかるからなのかもしれません。


そして、愛着形成は子どもだけでなく、子どもに必要とされる安心感を得るため、お母さんにとっても必要不可欠なものだと痛感したのです。


そもそも愛着って何?

なぜ中2の息子は母にハグを求めるの?愛着と発達障害との関係とはの画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28174005693

そもそも愛着とは一体何なのでしょうか?
以前、講演で児童精神科医の佐々木正美先生は、愛着についてこう仰いました。

「信頼できる特別なひとりの人(愛着を持つ相手)に対して、子ども自身が『自分はこの人に、無条件で永遠に愛される』という確信を持てること」

私はこの「無条件で永遠に」という説明に、ストンと腑に落ちるものがありました。そして、「先生が言われるこの確信こそが愛着の正体なのではないか?」と、思ったのです。

良い子だから、勉強ができるから、容姿が優れているから、女の子(もしくは男の子)だから…という、条件がつけられた時点で、本当の意味の「愛着」からは遠ざかってしまう。

愛着とは、命そのものを育むような、原始的でありながら崇高な愛情が形成するものと言えるのかもしれません。



中2の息子がハグを求める理由、それは発達障害児の愛着形成プロセスにありました

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では、「大きな息子とのハグ」と愛着はどう関係しているのでしょうか?
答えは発達障害にあるのだと思います。

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