子育て情報『「小学生をやりきってない」と言う不登校の娘。卒業を迎え、親としてできること』

2016年10月14日 11:00

「小学生をやりきってない」と言う不登校の娘。卒業を迎え、親としてできること


不登校児にとって、卒業間近というのはどういう心境になるのか?

「小学生をやりきってない」と言う不登校の娘。卒業を迎え、親としてできることの画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10161003998

卒業式が近付いたとき、不登校の子どもたちはどのような心境なのでしょうか。
卒業式は小学校最後のイベントです。多少無理してでも子どもを参加させ、思い出を残してやりたい、と考える親御さんもいるかもしれません。

でも、ちょっと考えてみて欲しいのです。無理に思い出を作ろうとして、卒業式自体が嫌な思い出になるかもしれないからです。

小2から不登校の娘は、小6の8月から原因不明の体調不良を訴えるようになりました。

私が出勤する時間になると「ママ、今日はしんどくて不安だから行かないで」と言うのです。
毎回休むわけにはいきませんでしたが、「これはひどい」と感じたときには仕事を休むこともありました。

明らかに精神的な面から来ているのは分かりましたが、なぜだろうと考えてみました。そして気づいたのは、昔から嫌なことをやらないといけないとき、辛い気持ちを我慢してるときに体調を崩していたこと。

そして、夏休み前に先生に「宿題が欲しい」と言ってちょっとだけやっていたことを思い出しました。そうしたことから、中学進学を意識し、勉強に不安を抱えているのではないかと思いました。それを裏付けたのが娘が言った言葉です。

「小学校を卒業するの不安。留年できたらいいのに。
私は小学生をやりきっていない。」
「小学校6年の教科書は置いておいて」
「漢字くらい書けないとあかんから、小2くらいのドリル出してほしい。あんまり難しいのは心折れるから置かないで」

不登校で約4年間は、一切勉強や学校生活を送っていないのに、小学校を卒業しなければいけない不安、中学校という未知の場所に進学する不安でいっぱいになっていたのです。


娘の気持ちをよそに、卒業式への参加を促す学校。私たちが出した決断は…

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不安定な日々は続き、卒業式が迫った1月「卒業式には参加できませんか?」と学校から何度も言われるようになりました。

学校側としてはみんなと参加して欲しいようでした。無理なら後ろの方で目立たないように参加するか、みんなの式が終わってから、校長室で1人きりで卒業証書を受け取るか、という選択を迫られました。

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