2016年10月23日 14:13
「小学校入学までにもう1年あったら…」就学猶予・就学免除という制度をご存知ですか?
小学校に上がるまでに、もう1年あったら…そんな事を考えたことありませんか?
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10161008970
「我が子も来年は小学校へ入学…だけど、病気や障害があって体が小さく体力も十分についていない。小学校でみんなと一緒にやっていけるのか」
「小学校へ上がるまでに、せめてあともう1年あったら、体力も同年代に追いついて、心配せずに入学できるのに…」
お子さんの発育と、小学校入学のタイミングについて、そんな風に悩まれているご家庭もあるかもしれません。
今回のコラムでご紹介するのは、発育不全や病気等を理由に、教育委員会の許可を得て主に小学校に上がる年を1年遅らせることのできる就学猶予という制度です。
以下は数年前に未熟児で生まれ、発達の遅れのため就学猶予をしたお子さんを持つ方のお話です。
3ヶ月早く、3月末に産まれてしまいました。
早生まれになったことで学年は1つ上に、でもそのせいで発達面や学力面で余計差が開いてしまう状態でした。
690グラムで産まれた我が子ですが幸い障害はなく、猶予という形を取って本来の位置に戻し可能性を伸ばしてあげたいというのが猶予を決めた一番の理由です。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1112468930
現在は、特別支援教育の充実とともに、就学猶予の取得は以前より難しくなっていると言われています。
ですが、上記の体験談のように、お子さんが未熟児や低体重で生まれた場合、就学猶予・免除を利用できる場合もあるようです。
以下では、就学猶予の制度や背景、申請・利用方法などを中心に解説していきます。
就学猶予・就学免除とは?義務教育との関係は?
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11017013760
一般的に義務教育といわれているものは、保護者が負っている「教育を受けさせる義務」(教育義務)によって子どもが受ける教育のことをさします。保護者は、児童を小中学校などに通学するように取り計らう「就学義務」という義務を負っています。
一方子どもには、基本的人権の一つである教育を受ける権利があります。