子育て情報『適応障害とは?うつ病・不安障害との違いって? 症状、原因、治療法、当事者へのサポートの仕方を解説』

2017年7月4日 16:00

適応障害とは?うつ病・不安障害との違いって? 症状、原因、治療法、当事者へのサポートの仕方を解説

しかしそのような出来事や状況が終わったり離れることができれば、6ヶ月以内に症状は治まると言われています。

つまり、適応障害の期間は、ストレスの原因と状況次第であると言えます。その期間が6ヶ月未満の場合には急性、6ヶ月以上の場合には持続性と呼ばれます。

・急性(6ヶ月未満)
ストレスの原因が急に起こった場合はすぐ発症し、その原因がなくなれば比較的短い間(数ヶ月以上は続かない)で症状は消えます。

・持続性(6ヶ月以上)
ストレスの原因またはその結果として起こった出来事が長引く場合、障害も長期間存在し持続性の病型となります。

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日本精神神経学会/監修『DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル』2014/医学書院/刊


他の疾患との違い・関わりは?

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10142000653

先に説明したように、適応障害は、他の精神疾患の基準を満たしていない・すでに存在する精神疾患の単なる悪化でもないという条件に当てはまった場合に診断されます。以下で紹介する疾患の中には、適応障害とよく似た症状が見られる疾患もありますが、その疾患の診断基準を満たしている場合、適応障害ではなくその疾患の診断がつきます。

うつ病とは、繰り返し気分が落ち込んだり、意欲がなくなることが特徴の精神疾患です。
とくに適応障害の精神症状はうつ病の症状によく似ていると言われています。

うつ病という診断を下すほど重症ではない場合、適応障害の診断がされます。しかし一度適応障害と診断されても、5年後には40%以上の人がうつ病などの診断名に変更されていることから、適応障害はより症状の重い疾患に至る前段階とも言えます。

適応障害ではストレスの原因から離れると症状が改善することが多くみられますが、うつ病の場合ストレスの原因から離れても気分は晴れず、持続的に憂うつ気分は続き、何も楽しめなくなります。

http://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_adjustment.html
厚生労働省みんなのメンタルヘルス-適応障害-

パーソナリティ障害とは、一般の人と比べて著しく偏った考え方や行動パターンのために家庭生活や社会生活、職業生活に支障をきたした状態を指します。

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