2016年12月20日 11:00
みんなより言葉が遅い2歳の息子。「大好き!」と母が言い続けると…
恥ずかしいくらいに孫煩悩な私の母。ドライな私にはムリ…
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長男がまだ発達障害と診断される前のことです。
こだわりが強い、癇癪をおこす、夜泣きがひどい…そんな息子のお世話に疲れたときは、隣県に住む母を我が家に呼びつけていました。
少し息子の相手をしていてくれるだけでも本当にホッとする時間で、私は母と息子が遊ぶのを遠巻きに見ていました。
そんなとき、いつも母は息子に言うのです。
「Aくん、だぁ~~~いすき!!!」
息子を抱きしめ、しつこいほど「大好き」「大好き」と言うのです。
それはもう見ていて恥ずかしくなるほどで、「孫はカワイイって言うけどさあ…」と私は少々呆れていました。
感情を込めて絵本を読むことすら恥ずかしいドライな私ですから、「こういうベタベタな子育てはできないんだろうな~。」と冷静にその様子を見つめるばかりでした。
母が繰り返す、「大好き」という言葉の意味
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息子が1歳半くらいの頃、いよいよこの子は自閉症ではなかろうかと私が悶々としていたある日も、
「Aくん、だいだいだぁ~~~~いすき!!」と母の様子はちっとも変わりませんでした。
息子に障害があっても私は彼を愛し続けられるのだろうかという局面で、「大好き大好き」の出血大セールは横目で見ていて羨ましいほどでした。
そんなとき、少し引き気味でその様子を見ていた私に、母が言ったのです。
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「おかんはね、Aくんが頑張ったからでも、いい子だからでもなくて、AくんがAくんだから大好きなんだよ、って伝えてるねん。あんたたちもそうやって育てたのよ~、覚えてへんの?」
もちろん、残念ながら覚えてはいません(笑)
そして当時の私はその言葉さえも正直むず痒く、「いや~~、ぜんぜん覚えてへんわ!残念やったな!」
と返してその会話は終わりました。
息子が手に入れた素敵な言葉。それは、これまでのどの発語よりも明確で温かな言葉だった
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その後2歳近くになり、発語もあるのかないのかわからない息子。