子育て情報『小児期崩壊性障害とは?症状・原因・治療法・療育法は?他の障害との違いは?』

2016年12月1日 17:00

小児期崩壊性障害とは?症状・原因・治療法・療育法は?他の障害との違いは?

の概念・診断基準はほとんど同じとされています。

https://www.amazon.co.jp/dp/4260001337
参考文献:融道男 /著『ICD-10 精神および行動の障害―臨床記述と診断ガイドライン―』2015年医学書院/刊


小児期崩壊性障害の3つの特徴

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10337000962

小児期崩壊性障害は、
1. 発症時期は2歳から10歳までの間で、それまでは明らかに正常に発達する
2. 発症後、それまでの成長で覚えたことを喪失していく
3. 発症後は自閉症と似たような症状を示す
という3つの特徴があります。

以下において、小児期崩壊性障害の3つの特徴についてそれぞれ説明します。

1. 発症時期は2歳から10歳までの間で、それまでは明らかに正常に発達する
小児期崩壊性障害は、2歳から10歳までの間に発症します。発症までは、言語的および非言語的コミュニケーション、対人関係、遊び、社会適応における年齢に相応した正常な発達が続きます。つまり、定型発達の子どもと同じように順調に成長していくのです。

2. 発症後、それまでの成長で覚えたことを喪失していく
発症後、成長の過程で覚えた能力を失います。以下の能力のうちの2つ以上を失うとされています。


・言葉の使用と理解
・対人的技能または適応行動
・排便または排尿の機能
・遊び
・運動能力

発症の前兆として、よく動いたり、イライラしたり、不安になったりすることがあります。また、言語やその他の能力の喪失の兆しや、周りの環境に対する興味、関心が薄くなることもあります。

これらの能力が失われていく期間は、多くの場合数ヶ月で止まります。その後は、能力が失われた状態が一生にわたり続きます。しかし、脳や神経の病気もある場合には、これらの能力は失われ続けるとされています。

3. 発症後は自閉症と似た症状を示す
小児期崩壊性障害は発症後に、以下に説明する自閉症(『DSM-Ⅳ-TR』では「自閉性障害」)にみられる3つの特徴のうち少なくとも2つの特徴が当てはまるとされています。

(1)対人的相互反応における障害
・目と目で見つめ合う、顔の表情、体の姿勢、身振りなどの非言語的な行動ができない
・他人と満足のいく関係を築けない
・対人的ないし情緒的な気持ちのやりとりの困難
・他人の気持ちの共感・理解の困難
(2)

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