2017年1月31日 08:30
脳性麻痺とは?どんな症状なの?いつ分かるの?治療方法はあるの?など徹底解説します!
脳性麻痺とは
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11044015190
脳性麻痺(のうせいまひ)は、妊娠中、出産前後もしくは生後4週間以内のあいだに、なんらかの原因で生じた脳の損傷が原因でおこる運動と姿勢の障害のことを指します。たとえば、脳性麻痺の赤ちゃんは、おすわりなどの姿勢、ハイハイ、もしくは立って歩くといった運動の発達への遅れや、これらのスキルを獲得できないことが起きてしまうことがあります。
それではなぜ、脳が損傷すると姿勢や運動に問題が起きてしまうのでしょうか。
人が体を動かすときには「筋肉をこんな風に使って、腕をあげなさい」など、脳の神経が筋肉に向かって常に信号を出しています。
ところが、脳の損傷によって神経システムが損傷してしまうと、送るべき信号がうまく筋肉に伝わらず、考えたとおりに動けなかったり正しい姿勢をしたりすることが難しくなってしまうのです。
脳の損傷部分や範囲は、一人ひとりまったく違います。したがって、子どもの発達過程にどの程度の影響があるのか、もしくはどんな症状が現れるのかも子どもによって異なります。
http://www.jarm.or.jp/wp-content/uploads/file/member/member_publication_isbn9784307750387.pdf
参考書籍: 公益社団法人日本リハビリテーション医学会診療ガイドライン委員会、公益社団法人日本リハビリテーション医学会脳性麻痺リハビリテーションガイドライン策定委員会/編、公益社団法人日本リハビリテーション医学会/監修『脳性麻痺リハビリテーションガイドライン第2版』 (金原出版株式会社、2014年)
脳性麻痺の原因
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沖縄小児発達センター小児科の當山医師が、2008年に沖縄県での脳性麻痺の発生率を調査したところ、1,000人に約2人の割合で脳性麻痺が発生することが明らかとなりました。発生原因はさまざまであるものの、現在では3つの症状が脳性麻痺の大きな原因であると分かってきました。
1. 核黄疸・ビリルビン脳症・・・新生児にみられる黄疸が原因で起きる症状です。