2017年1月25日 16:00
「息子がADHDでラッキーだった!」育児漫画家ラム*カナさんがそう語る理由は?
編:ラム*カナさんも、ブログに助けられた時期があったんでしょうか。
ラ:そうですね。私も「だれか仲間はいないかな」という気持ちでいろんなブログを漁って読んでいた時期があって、その結果救われたり、元気をもらっていたりした経験がありました。
私自身もそうだったんですが、「うちの子、障害があるのかも…」という、モヤモヤした期間が一番苦しいと思うんです。そんなモヤモヤを抱えた方々に、「大丈夫だよ」って伝える意味でも、読んでもらえたらなと思って自分でもブログを始めました。発達障害のことだけでなく、男子育児に苦労されてるお母さんも多いので、大変だけど、面白いよねっていうのを、イラストを交えて発信できたらなと。
「息子がADHDで、ラッキーだった」今はそう思える
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「発達障害かもしれない」葛藤する気持ちの末、相談に至るまで
編:今では楽しいコラムをたくさん書いてくださっているラム*カナさんですが、「モヤモヤ」していた時期はあったんですね。
ラ:やっぱり「発達”障害”」っていう名称もあって、最初はすんなり受け入れられなかったですね。
発達障害かもしれないっていうときは、「神様、どうかうちの子が発達障害じゃありませんように」って祈ったこともありました。
はじめての子どもだったこともありますが、あの頃の自分はちょっと迷走してたと思います。よく考えれば、別に大したことじゃなかったのに、発達障害という名称の重さがそうさせてたんだなって。
編:なるほど…
ラ:でも、息子の行動が激しくて不安な時期がありつつも、「周りのみんなと同じように成長してほしい」と思ったことはなかったですね。
編:そうだったんですか。
ラ:たとえば、幼児向け番組の、みんなで歌って踊るコーナーでも、何人かぼーっと後ろで立ってる子がいるじゃないですか。私はそっちの子を見て「いいねいいね!」って思うんですよね(笑)。その子たちなりの自分を出してる気がして。
もともと他の子と違うっていうのは強みだと考えていたし、もしADHDだとしても、この特性は特性のまま少数派で面白いんだし、いいんじゃないかなって思ってました。ただ、どうしても「発達障害」という名称の重さに気持ちを引きずられて、迷いが生じていたんだと思います。