2017年8月17日 17:25
熱性けいれんとは?対処方法やてんかんとの違い、危険なけいれん状態などについて詳しく解説します
しかし1度に起こるけいれんの時間が長かったりする場合は座薬による治療をすすめられる場合があります。
複雑型熱性けいれんによる部分発作(体の一部だけがけいれんする発作)が24時間以内に2回以上反復した場合やけいれんが5~10分以上続く場合に薬物治療の目安とされています。けいれん状態が長く続くほど危険な状態になっていくため、座薬(ダイアップ)を投与しけいれんを治めます。
また家族に熱性けいれんになったことがある人がいる場合や、熱性けいれんの発症前から神経学的異常・発達遅滞がある人の場合は、座薬を使用することが多いです。
https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/400186_1124701J1022_2_03
出典:ダイアップ坐薬|独立行政法人医薬品医療機器総合機構
http://minds4.jcqhc.or.jp/minds/febrile_seizures/febrile_seizures.pdf
参考:「熱性けいれん診療ガイドライン2015(日本小児神経学会,2015)」
熱性けいれんは高熱が出ない限り発症することはありません。高熱が伴う風邪やインフルエンザなどの感染症に感染することを予防してください。日々の手洗い・うがいを徹底することが大切です。なお予防接種などを積極的に受けることもおすすめします。
発熱時に解熱剤を使用することも効果的です。しかし解熱剤自体には、熱性けいれんを抑える効能はありません。
http://minds4.jcqhc.or.jp/minds/febrile_seizures/febrile_seizures.pdf
参考:「熱性けいれん診療ガイドライン2015(日本小児神経学会,2015)」
熱性けいれんとてんかんの違い、熱性けいれんと似ている病気って?
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10161015056
同じようにけいれんを症状とする疾患にてんかんがあります。てんかんとは、大脳の神経細胞が過剰に興奮することで発作が起こる慢性的な脳の疾患のことです。
熱性けいれんが起こるのは主に発熱時に限られますが、てんかんの場合は発熱時以外にも発作が起こります。
また熱性けいれんは主に乳幼児期に限って発症するのに対し、てんかんは発症してから長く治療し続ける疾患です。