子育て情報『急性脳症はウイルスが原因?意識障害などの症状・治療や社会的サポートについて紹介します。』

2017年3月31日 10:00

急性脳症はウイルスが原因?意識障害などの症状・治療や社会的サポートについて紹介します。

http://www.jspid.jp/journal/full/01901/019010071.pdf
参考:脳症の治療における留意点|水口 雅(東京大学大学院医学系研究科 発達医科学 教授)

ウイルスに感染してから初期症状を経て、主症状に変わっていきます。けいれん重積型急性脳症、急性壊死性脳症、どちらの場合も意識障害、けいれんを主として嘔吐、血圧・呼吸の変化、発熱などが生じます。下記では主症状が起こってから予後までの症状を時系列にまとめました。

<主症状が発症してから予後まで>

・ウイルスに感染し発熱から24時間以内・・・主症状のけいれん・意識障害が起こります。けいれんは「けいれん重積(15分~1時間程度続く長いけいれん)」が起こる場合がほとんどです。
※初めてのけいれん、またはけいれんが約5分継続した時点で救急車を呼んでください。

・けいれん後・・・意識障害が生じる場合があります。

・発熱から4~6日後・・・2回目の短いけいれんが群発して起こります。
このとき意識障害を伴う場合もあります。

・回復期・・・目的のない運動を繰り返すことがあります。(反り返り、手足を振り回す行為、口をもぐもぐさせる行為など)

・予後・・・急性脳症が起こった後、てんかん、知的障害、運動障害など何らかの後遺症が残る割合は、けいれん重積型急性脳症では66%、急性壊死性脳症では46%といわれています。障害の程度は人それぞれですが、リハビリによって回復することもあります。後遺症に関しては追って説明していきます。

http://www.nanbyou.or.jp/entry/4513
参考:痙攣重積型(二相性)急性脳症|難病情報センター

http://www.development.m.u-tokyo.ac.jp/Acute%20Encephalopathy/H22_AcuteEncephalopathy.pdf
参考:急性脳症の全国実態調査 |水口 雅(東京大学大学院医学系研究科 発達医科学 教授)


急性脳症の原因

急性脳症はウイルスが原因?意識障害などの症状・治療や社会的サポートについて紹介します。の画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11044008554

急性脳症の原因はまだ分かっていません。現在分かっている急性脳症のメカニズムは、主にウイルス感染をきっかけとしてサイトカインストーム、代謝異常、興奮毒性などの病態が進行し、脳や各臓器に異常をきたす、ということです。

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