2017年3月22日 23:00
機能訓練指導員とは?どのような職種なの?仕事内容の特徴、資格ごとの役割や特色などお伝えします!
利用者が機能訓練を最大限に生かすことができるようになるためには、事前に利用者のニーズを把握し、適切な訓練を計画するということが欠かせません。すべての段階において「利用者にとっての目標は何か」「その目標を達成するためにはどのような支援が必要か」を考えながら、ほかの担当職員とも協力して支援をしていくことが求められています。
機能訓練指導員に必要な知識・考え方
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10230002680
機能訓練指導員には、利用者が潜在的に抱えている「ニーズ」を把握し、そのニーズに対して適切な支援をすることが求められています。そのために必要な能力として、ここでは2つご紹介します。
・機能訓練とリハビリテーションの違いを理解し、機能訓練を実施する
前にふれたように、介護保険における機能訓練は、障害のある器官そのものの機能を回復することのみを目的としたものではありません。
あくまでも機能を回復した先に、その人が自立した生活を送ることができるようになるためには、どのような支援ができるか、を考えます。それに対してリハビリテーションではその人に存在している器官などの疾病を、早期に回復させることを目的としています。機能訓練とリハビリテーションの違いを理解し、機能訓練として利用者をどのように支援できるか、を考えていくことが不可欠です。
・機能訓練が「寝たきり」にさせないことを目的としていることを理解している
介護保険法における機能訓練では対象が高齢者となっていますが、高齢者の「寝たきり」は、筋力の低下や、体力の低下につながってしまう場合があります。それは本人にとっても、家族や社会全体にとってもマイナスの結果をもたらしかねません。
そのため高齢者を対象とした機能訓練では、なるべく早く訓練を開始することを心がけ、「寝たきり」の状態を短くするよう意識していくことが重要です。
これ以外にも機能訓練指導員として支援を行う際に必要となる能力はたくさんあります。介護や福祉に関する知識に加えて、「その人がその人らしく生きていくために適切な支援」を考え続けていくことが機能訓練指導員には必要であるといえます。
まとめ
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28054000281
介護保険制度は高齢化する日本において、高齢者がより健康に、自分らしく生きていくことを目指して実施が始まりました。