2017年5月24日 11:00
娘の本心を引き出すのは母のお芝居!?怒りの理由を言葉にする大切さ
怒りに翻弄され苦しむアスペルガー症候群の娘。
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10272005132
9歳の娘はアスペルガー症候群と診断されています。
自分の感情のコントロールが難しく、赤ちゃんの頃から力の限り怒り続けてきた娘。周囲はもちろん大変ですが、人生の大半を怒りの感情に翻弄されている本人が一番苦しんでいるのだと思います。
これまで思いつく限りの方法で娘とともに怒りの感情と向き合ってきました。そのおかげで、今では少しずつ和やかに過ごせる時間が増えてきています。しかし、心に余裕のない時はつい怒りを炸裂させてしまい、収まった後にも自分を罵ってしまうのです。その姿を見ていると、まだまだ工夫できることが残っているような気がします。
今回は、息子が私に「“こちょこちょ”して〜!」とねだっている姿を見て激怒した娘と話し合い、なぜそこで怒らなければならなかったのかを考えてみました。
怒りの裏には隠された感情があった!
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10161012811
ある日曜日の朝。
私のベッドにもぐりこんで、「“こちょこちょ”して〜!お願い!」と甘える息子と「え〜、どうしようかな?」と笑いながら話していた時のことです。自分のベッドで本を読んでいた娘がなんの前ぶれもなく怒鳴り始めました。
「ちょっと!いい加減にしなさい!ママはゆっくりしたいのにワガママばかり言って!聞いてるだけでしつこくてうんざり!!」
まったりと過ごしていた時間は娘の怒鳴り声で瞬く間に消え去ってしまいました。しゅんと落ち込んでしまった息子と、怒りに震える娘のケアをしなければと考えただけで、朝から私もぐったりしてしまいます。
どうしてこうなってしまうんだろう?
そう思った時は、問題点をじっくりと考えるチャンス。まずは娘の様子を観察し、どんな気持ちだったのかを聞き出してみました。
こちらを向いて怒っている娘は、口を尖らせて目に涙を浮かべています。これは正義感から怒っているのではなく、なにかを我慢している時の顔。
私「ねぇ、なにか我慢したりしてない?」
娘「そりゃしてるよ!私だってママの所に行きたけど我慢してたのに!のこのこベッドに潜り込んでくすぐってもらうなんて!」