子育て情報『どうか、LD(学習障害)のある子には「できる子」として接してあげて下さい。』

2017年7月21日 11:30

どうか、LD(学習障害)のある子には「できる子」として接してあげて下さい。


テストの点や成績が悪くても、「勉強ができない子」なんかじゃない

小さな頃は、学ぶことが大好きだった長男。1日中飽きもせず、数字のマグネットを眺めて、並べて、会話して、数の法則を発見して、まさに「数字が友だち」状態でした。

イタズラっ子で好奇心も強く、大好きな「機関車トーマス」、「マーク」や「宇宙」の図鑑はボロボロになり、内容を全部覚えてしまいました。

当時の長男は、幼稚園では毎朝登園しぶりをするし、お友だちとはうまくいかないことが多かったけれど、私は「この子は、学ぶことがこんなに大好きなんだから、小学校に行ったらきっと勉強で自信をつけてあげられるハズ」と思っていました。

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ところが、そこで待っていた現実はまったく逆。長男の学校の成績は、学年を追うごとに下がっていきました。

宿題の漢字書き取りは泣いて嫌がるし、ノートもロクに取らない。
得意なハズの算数だって、九九も覚えられないし、筆算もミスばかり…

あんなに勉強が好きだったのに、なんで!?どうして!?私は長男の白紙回答のテストにも、「がんばりましょう」ばかりの成績表にも、なんだか納得できませんでした。

だって、話してみれば、興味を持ったことには博学で、一つのことをじっくり考え、ユニークな独自の発想ができる長男。私は、彼を「勉強のできない子」だとは、到底思えなかったのです。

そんな中、長男には当時の基準で「アスペルガー症候群」の診断がつき、発達障害があることが分かりました。そして私は、発達障害について知るうちに、長男はADHDとLDの特徴も併せ持っていることにも、気づいていったのです。

そう。長男のテストの点や成績の悪さは、LD(学習障害/学習症)の部分に、原因と理由があったのです。学校の成績が悪いのは、彼の努力不足のせいなどではなかったのです。


そんな長男や、同時代を生きる、同じようなお子さん達の姿を前に、私が切に願うことを、楽々かあさんこと、大場美鈴がお伝えします。


そもそも「LD」って…?

そもそも、「LD」って何でしょうか…?

学習障害とは、全般的な知的発達に遅れがないものの、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算・推論する」能力のうちいずれかまたは複数のものの習得・使用に著しい困難を示す発達障害のことです。英語ではLearning Disabilityと呼ばれ、LDと略されることも多いです。

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