子育て情報『ビジョントレーニングとは?「見る力」と学習障害との関わりは?具体的なトレーニング法をご紹介します』

2017年5月31日 17:50

ビジョントレーニングとは?「見る力」と学習障害との関わりは?具体的なトレーニング法をご紹介します

まず、大きめの紙とペンを用意します。子どもの好きなキャラクターやイラストを題材として、大人が絵を描き、それを見て子どもに真似をさせます。複雑なイラストの場合には特徴だけを残して細かな部分は省くなど、イラストを簡単にしてから子どもに提示するのがよいでしょう。

このときには、まず大人の隣で描く→少し離れた場所でお手本を提示するという順序を踏んでいくことがよいでしょう。離れた場所を見てから、自分の手元に目線を落とすことは、対象物の距離によって焦点を合わせる力が必要となるからです。

最初から難しい課題ばかりを出していると子どもがうまくできずに気持ちが落ち込んでしまうことがありますので、ゆったりした曲線のある絵を選ぶなどの配慮を行うとよいでしょう。

ビジョントレーニングとは?「見る力」と学習障害との関わりは?具体的なトレーニング法をご紹介しますの画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11021008712

これらの遊びを行うことで、耳の中の前庭感覚というバランスをとる器官の問題と併せて、目と体のチームワークの力を鍛えることができます。目で見た情報から、位置や傾きなど体の状態を把握し、動きを調整していくという点で目と体のチームワークの力が鍛えられます。
例えば、トランポリンを例にとって考えてみましょう。トランポリンで何度も飛び跳ねるうちに体の位置がずれていくことがあります。そのまま体の動きを修正せずに飛び跳ね続けるとトランポリンからはみ出し落下してしまいます。このときに必要なのが、トランポリンのどの位置に自分がいるかどうかをまず目で見てとらえることです。そして、例えば右にずれているなら、左側に体をずらしなおすという修正をすることが必要です。何度も飛び跳ねる中で目で見て、ずれている分だけ体の動きを修正することを繰り返していきます。

「目で把握し、体を調整する」という手続きを含む遊びはトランポリンだけではなく、アスレチックや平均台などもあります。身体を使った遊びはすべて「見る力」を鍛えるよい素材となるといえます。



まとめ

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見る力に困難のある場合、子どもは「ものすごく気を付けていてがんばってもできない」「やりたいことができない」というストレスを感じます。学習や運動に限らず、子どもが努力や気合で乗り切れないことがあるとき、その背後には何かの原因が必ずあります。

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