子育て情報『自傷行為とは?痛くても行う理由や精神障害との関係、具体的な止め方、周囲の適切な対応を解説します』

2017年6月22日 20:00

自傷行為とは?痛くても行う理由や精神障害との関係、具体的な止め方、周囲の適切な対応を解説します

上記の理由ほど多くはありませんが、一部の人は周囲に自分が愛されているのか知りたかったり、自分がどれだけ絶望しているか伝えたかったり、仕返ししたりするために自傷行為をする場合もあるようです。

自傷行為の多くは「周囲に気づいてもらうため」にするのではなくて、なんとかしたいけれどもどうしようもなくて「一人で解決するため」にしているSOSだと理解するといいでしょう。

http://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/symptom3_3.html
参考:自傷行為|厚生労働省

https://www.amazon.co.jp/dp/4772611452
参考書籍:松本俊彦/著者『自傷・自殺する子どもたち』(合同出版・2014)

https://www.amazon.co.jp/dp/477241018X
参考書籍:キース・ホートンカレン・ロドハムエマ・エヴァンズ/著者『自傷と自殺思春期における予防と介入の手引き』(金剛出版・2008)


自傷行為のメカニズム

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28174005831

自傷行為をしている話を見たり聞いたりしたときに、どうしてわざわざ痛い思いをしてまでそんなことするのか不思議に思ったことはありませんか。

「痛み」を伴う行為によって脳内物質が変化するといわれています。「自傷行為をした時に不快感が軽減される」という一見逆説的な現象がなぜ起こるのか?そのメカニズムをみてみましょう。

ヒトには外傷を負ったり、過度な負荷が身体にかかったりしたときに、脳内で内因性オピオイドと呼ばれる物質を分泌して鎮痛効果を得る仕組みがあります。具体的には、エンケファリンやβエンドルフィンなどです。例えば、マラソンのような長距離を走るとき、はじめのうちは苦しく感じますが、だんだんその苦痛が和らいでいき、最終的には高揚感に包まれることがあります。
この現象はランナーズハイと呼ばれ、脳内でβエンドルフィンが分泌されることで引き起こされています。

ランナーズハイと同じように、自傷行為によっても脳内でこれらの物質が分泌されます。そのため、人によっては自傷行為で痛みをあまり感じません。それどころか精神的な安らぎを感じることもあるのです。

ここで注意しなければならないのが、自傷行為にも「慣れ」

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