2017年6月28日 16:30
機会を上手く利用して!保健師が語る3歳児健診のリアル
が参加します。
診前には、スタッフ全員で対象者の情報共有を行います。
「Aくんは、生まれてから夜泣きがひどくて、○○○な子です。Bくんは、○○で、○○な子です。Cちゃんは、○○で、○○な子です。・・・」
ようやく健診開始!健診で見ていることは…?
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11017013898
健診は、まずは保護者に対する問診から始まります。ここで、親子のニーズを把握し、必要があればアドバイスをします。
生まれてから今までの大きな病気やケガ、睡眠や食事等といった生活のリズム、子どもの普段の状況、保護者の困っていること等を聞き、育児ストレスについて聞くこともあります。
また、家で行った視聴覚検査の結果を確認します。
子ども自身には、名前を聞いたり、ボタンで遊んでもらったり、丸を描いてもらったりして、その様子を観察します。
問診は、保健師、看護師が行いますが、皆、小児保健の知識・経験があるので、誰がどの親子を担当するかはランダムに割り当てられることが多いです。
もし保健師が問診をしていて、病気に関する悩みがあり、アドバイスは看護師の方がいいと思えば、その部分は看護師にアドバイスをもらうなど、皆、臨機応変に保護者のニーズに対応しています。
さて、それではAくん親子との問診の様子を覗いてみましょう。
保健師: Aくん、お名前教えてください。
Aくん: Aです!(元気に名前を言える)あ!救急車!(他の子が持つトミカを見て走り出そうとする)
Aくん母(以下Aママ): Aくん、ダメよ!あの救急車は、お友達のものよ!(走り出そうとするAくんを捕まえる)
Aくん: イヤーーー(A母の手が緩むと、すぐに逃げて走り出そうとする)
Aママ: はぁ(ため息)、いつもこうです。全然じっとしていられなくて(暗い表情)。
保健師: そうなんですね。
Aママ: この子、他の子と違うのかな。それか私の子育てがいけないのかしら……(涙を浮かべる)
保健師: お母さん、頑張ってきたんですね。お母さんがAくんを大事に思っている気持ちは、Aくんにきっと伝わってると思いますよ。
Aママ: そうでしょうか。
保健師: 今まで沢山の子どもを見てきましたが、親の子どもへの愛は、必ず伝わっています。