子育て情報『パニック障害と必死に向き合った私に一筋の光が。回復のために一番大切なことを教えてくれたのは…』

2017年7月20日 16:30

パニック障害と必死に向き合った私に一筋の光が。回復のために一番大切なことを教えてくれたのは…

を薦められたのです。パニック障害の認知行動療法では、恐怖場面に直接臨み、「発作が起こらない」、あるいは「起こったとしても必ず落ちつく」ということを確認していくのだそうです。

恐怖の対象から逃げれば逃げるほど不安が増すというパニック障害の悪循環を断ち、ある場面で条件反射のように発作が起こる反応を消去することを目的としています。

重要なのは無理をしないことで、例えば電車に乗ることが怖ければ、最初は一駅だけ乗ってみる。それで大丈夫であれば、次の日はもう一駅乗ってみる。無理そうだと思ったら、一度休憩する。こうやって、少しずつ距離を伸ばしていくのです。

最初は「電車に乗る」と考えただけで息が苦しくなりました。
私は電車で発作を起こし救急搬送されたあの日から、それこそ「パブロフの犬」のように、電車に対して恐怖反応を示すようになっていたのです。

そこで私はこう考えました。

「電車に乗れた先に、ご褒美を設定しよう。どうしてもやりたかったことを、我慢せずにやってみよう!」

そのとき、私にはどうしても見たかった映画がありましたが、パニック障害のためにずっと見に行けずにいました。映画館は、最寄りの駅から五駅ほど。さらに、私にとっては映画館も怖い場所でした。あの暗い空間に入った瞬間に、発作が起こってしまうのです。

でも、平日の午前中なら、きっと映画館はガラガラのはず。
発作が起きたら外に出ればいい!
そうだった、発達障害の息子を育てながらいつも言っていたじゃないか。

「できるところから少しずつ」

私も、できるところから少しずつやっていけばいいんだ!私は勇気を振り絞って、駅に向かったのでした。


パニック発作に向き合い、訪れた「クリア!」の瞬間

パニック障害と必死に向き合った私に一筋の光が。回復のために一番大切なことを教えてくれたのは…の画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10161018262
読者の皆さんの予測どおり、電車で5駅は遠い道のりでした。アロマを染み込ませたタオルで顔を覆って、リラックス音楽をガンガンかけて、とにかく気持ちを紛らわすためにありとあらゆることをやりました。しかし、電車の扉が閉まった瞬間に「そいつ」はやってきたのでした。

「キ…キタ」「うううう、この感覚、ひえええええ」「倒れるっ倒れるっ」「もう帰ろう、ムリっムリっ!!!」頭の中はパニックに陥った自分の声でぐちゃぐちゃになっています。

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