2017年8月20日 15:00
「親のしつけが悪いんじゃないの」発達障害に対する世間の目とどう付き合えばいい?
そんなことを考えているうちに、具体的に誰に責められたわけでもないのに「世間の目」というプレッシャーに負け、
「ちゃんとしなさい!」
必要以上に息子にきつく当たってしまう私がいました。
世間から冷やかな目を向けられている気がして…。
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10161018929
後になってみると、「どうしてあんな風に感じてしまったんだろう。息子の不安をゆっくりとを取り除いてあげれば良かった」と、反省しきりでした。
とはいえ、子どもが幼い頃は「まだ小さいからね」と許してもらえていたことでも、子どもが成長するにつれ厳しいまなざしを向けられるようになることは、この先ますます増えていくような気がします。
子どもに強く当たりたくない。しかし、世間から責められている気がしているのも事実。
そこで、まず「世間から責められている気がしてつらい」という自分の気持ちを分解して、掘り下げてみることにしたのです。
「私は、世間から『きちんと子どもをしつけることのできない母親だ』と思われたくないんだな」と頭の中で唱え、自分自身に問いかけてみます。
そして、その裏にどんな気持ちが隠されているのかを考えてみました。
「おそらく通常の子育て以上に身も心もすり減らして育てているのに」
「ここまで連れてくるだけでも大変だったのに」
そんな気持ちが、私史の中に隠れているような気がします。そしてそのさらに奥にある気持ちを考えます。
「疲れきった私にまだ努力を強いるの?」
「こんなにがんばっているのに認めてもらうどころか責められなきゃいけないの?」
そんな気持ちも見えてきました。
そこまで自分の気持ちを突き詰めたとき、はたと気づいたことがありました。
これは発達障害のある子どもたちの気持ちを似ているんじゃないかなと思ったのです。
子どもたちも、日々、自身と社会の接点について、同じように悩んでいます。
「感覚刺激を持たない人よりも何倍も身も心もすり減っているのに」
「慣れないお店に入るだけでも不安で胸がいっぱいなのに」
「がんばっているのに認めてもらえない」
「いつまでがんばればいいの?」
なんだ、ママと一緒じゃない。すごくがんばってるじゃない。
その頑張りを知っている、私だからこそ、必要以上に自分や子どもを追い詰めずにいたい。