2017年8月18日 14:00
空気が読めない…そんな子どもに試したい「アナログゲーム療育」って?
裏を返せば子どもたちは、子ども同士の関わりを通じて、「相手はどうすれば喜んでくれるだろう?」、「この場では自分はどう振る舞うことが求められているのだろう?」といったふうに、相手の立場に立って考えたり、場の状況にあわせて動く練習をするのです。
こうした経験が充分でないまま成人すると、社会に出て仕事などを通じて否応なしに人間関係を結んだとき、「相手の気持ちがわからない」「空気がよめない」といったコミュニケーション上の困難が表れやすくなると、私は考えています。
アナログゲームを通じて「対等な立場で関わる」経験を積む
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10248002379
お子さんたちに対等な立場で関わりあう経験を積んでもらうのに、アナログゲームは最適なツールです。
ゲームでは、全てのプレイヤーが対等の関係にあります。また、プレイヤーたちは勝敗や順位を競い合うライバル同士であるのと同時に、ルールやマナーを守り合ってゲームを成立させるパートナー同士でもあります。
ルールを守り合って楽しく遊ぶ経験が、子ども同士で対等に関わる経験となり、ひいては今の社会で求められるコミュニケーション力を身につける練習となるのです。
ただし、集団遊びに慣れていなかったり、不安を感じているお子さんには、適度な大人の手助けが必要です。私のウェブサイトでは療育で用いるゲームと大人の関わり方を解説しています。
また発達ナビでもいくつかゲームを紹介していますので、参考にしてみてください。
http://www.gameryouiku.com/%E7%99%82%E8%82%B2%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%8B%E3%81%88%E3%82%8B%E3%82%A2%E3%83%8A%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0/
アナログゲーム療育のススメ(ゲーム紹介)
実際にゲームを使ってどんな風に療育を進めていくのか、文章だけではイメージしにくい方もいらっしゃると思います。
そこで、2017年7月に(株)ジャパンライムさんから発売したアナログゲーム療育のDVDから、幼児のお子さん向けの「マイファースト・ゲームフィッシング」、小学生向けの「ベストフレンドS」