2017年9月24日 16:30
縦の比較より横の比較!?すぐ他人と比べるアスペルガーの娘を変えたのは1冊の本だった
テストに合格したのに自分を否定する娘
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10186008131
アスペルガー症候群の診断が下りている9歳の娘は、「0か100か」「善か悪か」「失敗か成功か」など物事を極端に捉えてしまう両極思考の特性が強く出ています。自分自身を評価する際に「0」「悪」「失敗」といった悪い方へ偏ってしまうため、すぐに自分を否定してしまうのです。
先日、水泳教室で行われた進級テストで、娘は2ヶ月でバタフライを習得。見事、次の級に上がることになりました。バタフライをマスターするには半年ぐらいかかるかな?と思っていた私は、大喜びで教室から出てきた娘を迎えたのですが、本人はどうも浮かない顔をしてています。
「おめでとう!がんばった甲斐があったね。すごくキレイに腕も上がっていて、いい泳ぎだったよ」と声をかけても、作り笑顔が返ってきました。
そして、不機嫌なまま夜を迎え、ベッドでお喋りをするリラックスタイムになると、娘はついに泣き出してしまいました。
娘の感じていたこととは…
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「どうしたの?せっかく合格したのにあまり嬉しそうじゃないから気になってたんだけど、なにかあった?」
「別になにもないんだけど、1ヶ月でバタフライに合格した子がいたの」
「そうなの?すごいね!でも、あなたもたった2ヶ月でマスターしちゃって、ママはびっくりしたよ」
「でも、あの子は1ヶ月でマスターできたのに、私は2か月もかかって!おまけにあの子のほうが泳ぎも上手で、私なんて全然ダメ!」
「えっと、あの子がどうかじゃなくて、ママはあなたが合格したことを一緒に喜びたいんだけどな。それに、あの子は週に2回通ってるから、1ヶ月だと8回練習したってことでしょ?あなたは週に1回だから、2ヶ月で同じ8回の練習じゃない?卑屈になることないと思うけど」
「同じ8回の練習かも知れないけど、私なんかの泳ぎよりよっぽど上手だったのっ!」
とにかく何を言っても「あの子はすごい、私はダメ」のオンパレードで泣くこと数十分。なるべく娘が納得行くように寄り添おうとは思っていましたが、私の方に限界がきました。