子育て情報『発達障害のある息子が1年間支援いらずだったA先生の話。支援の本質って何だろう』

2018年2月24日 16:30

発達障害のある息子が1年間支援いらずだったA先生の話。支援の本質って何だろう

長男は「いやあ、A先生があんなに面白い人だったなんて…」と、見た目の印象だけで決めつけてしまったことを、少し恥じらっているようでした。

翌日、長男は無事登校することができました。


それからの1年間、支援要らずで、落ち着いて過ごすことができた

その後すぐ、私はA先生に、長男には(当時の基準で)アスペルガー症候群の診断があることを伝えましたが、A先生は「そうですか。まあボチボチやっていきますワ」とだけ言うだけ。特に特別支援について詳しい様子もなく、最初のうちは正直不安でした。

ところが私の不安をよそに、最終的には何事もなく1年間無事に終えることができたのです。

ここで、長男に特に良かったと思われる、教師生活推定約35年・A先生の「スゴ技」を、私なりに分析しながら、紹介させて頂きますね(A先生の方法が全てのお子さんに合っている訳ではないでしょうが、ご一考の価値はあると思います)。

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11017016425

あまりに当たり前のようで、見落としがちなことかもしれませんが、A先生は、

・大きめの落ち着いた声で、分かりやすい言葉で、ゆっくりひとつひとつ話す

…ことを、毎日ごく自然にしていました。たったこれだけで、「人の話を聞かない」などと注意されがちな長男も、ずっと聞き取りやすくなります。

長男は、早口で高いトーンの声や、矢継ぎ早に次々指示を出されると、それだけで「聞こえなく」なってしまうのです。実は、その年の担任の先生の「声の聞き取りやすさ」次第で長男の成績も上下する程です。

また、A先生は「声のトーンと表情の使い分け」も上手でした。

長男は気持ちの切り替えや、人の表情から微妙な感情を正確に読み取ることが苦手なため、悪気はなくても、つい調子に乗ってハメを外してしまったり、夢中になると周りの状況に気づかずに、集団の中で目立つ行動を取って、何かと注意されがちに…。ところがA先生は、普段は目尻を下げて穏やかに接していましたが、長男が行き過ぎた行動を取ると、いかめしい表情と低く険しい声で、短い言葉でビシッと注意し、キッチリブレーキをかけるので、長男もハッと気づきやすいのです。また、クラスのどのお子さんにも、A先生はこのように接していたので、長男だけが何度も注意されて目立ってしまうこともありませんでした。

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