2018年2月8日 16:30
親子三代、ADHD気質。一子相伝で祖父から受け継いだ困りごと解決4か条
指差し確認をしながら、そのときにやらなければならないことを、ブツブツと口で繰り返しているのです。
父曰く、独り言を言って自分のやるべきことを確認することで、注意が他に奪われてしまうのを防ぐのだそうです。これは、注意欠陥の特性が強い人にとってはとても効果的で、父も私も息子も常に独り言を言っています。
とはいえ、周りには「独り言多いよ…」と少し迷惑そうにされたりするので、ボリュームが大きくならないように注意するようにしています。
秘伝四、学習は細切れに!
Upload By 林真紀
ADHDの特性があると、長い時間集中して学習することが難しいときがあります。私が父から習って一番役に立ったのは、「細切れ学習」のススメです。
普通であれば、一科目に50分ぐらいの時間をかけて取り組むものかもしれませんが、私の場合はとても50分も集中が持ちません。
そんな私に、父は自分がやっていた勉強法を教えてくれました。
それは、15分学習+5分休憩を1セットにして学習する方法です。私の場合は、休憩をはさむごとに科目まで変えていました。
15分英語の長文を読んだら5分休憩、次の15分は古文…というようなリズムで学習をするのです。他人から見れば「飽きっぽい」「集中力が続かない」というような印象だったようですが、15分集中すれば良いというスモールステップの目標であれば、比較的達成しやすくなると感じています。
息子も同じやり方で学習をしているため、今のところ勉強に対する抵抗感を感じずに済んでいるようです。忍耐を要求せず、「これなら出来るかも」という細切れのハードルを設定することが大切だということを、私は父から学びました。
三代ADHDに救われている
一子相伝で祖父から受け継いだ困りごと解決4か条の画像">出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11038023189
このように、私と息子は、自分なりに工夫することで生きづらさを克服してきた父の教えで、困難をなんとかやり過ごし楽しく生きていくことができています。
発達障害は遺伝する、というようなことがよく取りざたされます。自分が発達障害だから子どもに遺伝するのではないか、と悩んでいる人たちもよく見かけます。けれども、私は父がADHDで本当に良かったと思っています。そして、自分自身にも特性があったことで、息子に伝えられることがたくさんあります。