発達障害に関するお薬総まとめ!薬に期待されること、種類、副作用など薬にまつわること一挙紹介します!
発達障害における薬物療法とは
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発達障害の症状に対する治療法の一つとして、医師の判断によって薬が用いられることがあります。しかし、発達障害を根本治療する薬は現在ありません。そのため、発達障害で薬を処方する時は、発達障害の特性をなくすという目的ではなく、その症状を抑えることや二次障害を治すことが目的になっています。
薬を処方することは医師にしかできません。薬によっては、医師の中でも限られた一部の医師にしか処方することが許されていないものもあります。また、発達障害だと診断されたら、必ず薬を服用するというわけではありません。
医師の判断によって、必要に応じて薬を服用していくため、薬を処方されるタイミングで医師から薬に関する説明を受けることになります。
発達障害のある人への支援で、お薬に期待されることは?
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この章では、発達障害のある人が、薬を服用することによってどのような効果が期待されるのかを紹介します。
現在では、発達障害のある人への支援方法の一つとして、薬物療法はある程度の効果があると考えられています。しかし、服用する上で気をつけなくてはならないのは、発達障害における薬はすべて対症療法であることです。
そのため、薬に期待されることは、発達障害そのものをなくすためのものではなく、発達障害の症状を和らげることになります。
主な発達障害を例に、どういった症状に対して薬を服用していくのか見ていきましょう。
◇自閉症スペクトラム
自閉症スペクトラムを根本的に治療していく薬はありません。また、このあとで紹介するADHDの場合とも異なり、現在、自閉症スペクトラムの特徴である「社会性・対人関係の障害」 「コミュニケーションや言葉の発達の遅れ」「行動と興味の偏り」といった中核症状を直接軽くするような目的で薬が使われることはあまりありません。しかし、自閉症スペクトラムに伴う以下のような関連症状に対しては、薬の効果が期待されています。
・かんしゃく
・こだわり
・不注意
・多動性/衝動性
・チック
・抑うつ気分
・睡眠障害など
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参考書籍:『精神科治療学Vol.30増刊号』(星和書店・2015)