【発達ナビの読書週間】発達ナビ編集長・鈴木悠平のオススメ本
発達ナビ編集長・鈴木悠平のオススメ本
発達ナビでは秋の読書週間に合わせて様々な方におすすめの本を紹介いただきました。
しめくくりに、発達ナビ編集長の鈴木悠平が、発達ナビのユーザーの皆さんにご紹介したい本をピックアップしました。
『イラスト図解 発達障害の子どもの心と行動がわかる本』
北海道の「こころとそだちのクリニックむすびめ」院長である、児童精神科医の田中康雄先生の著書。
表紙にある”「困らせる子ども」は、「困っている子ども」です。”のメッセージの通り、発達障害のある子どもたちの側に寄り添い、さまざまな特性を持つ子どもたちが、身の回りの出来事をどのように感じて、どうして困ってしまうのかを、イラスト付きでやさしく解説しています。
学術的な難しい専門用語はほとんど使われておらず、発達障害についての前提知識がなくても簡単に読み進めることができます。
発達障害について知りたい、子どもの行動の理由を知りたいといったときの「はじめの一冊」としてピッタリな本です!
『ぼく、アスペルガーかもしれない。』
著者の中田大地さんは、2001年北海道生まれ、本書執筆時はなんと8歳!
小さいころから音や光に対しての過敏性が強く、集団行動にも難しさがあったことから、小学校進学時は特別支援学級で学ぶことを選択。
自分の目や耳はどんな風に感じているのか、自分はどんなことが得意で、どんなことが辛いのか…日常の一つひとつの体験を、中田さんが自分自身の言葉で語っています。
”しっかり働ける大人になるために僕はもっと、自分のことを知らなくてはいけない。”ーー
主治医の先生やお母さんたちとの対話を通しながら、自分自身のことを知り、学校の中でみんなと一緒に学び過ごしていくためには何が必要か学んでいく中田さん。子ども自身の目線から発達凸凹の大きいお子さんの感じる世界が描かれた貴重な本です。
続編の『僕たちは発達しているよ』(2010年, 花風社)、『僕は、社会(みんな)の中で生きる。―お家で、学校で、アスペルガーの僕が毎日お勉強していること』(2011年, 花風社)もぜひあわせてどうぞ。
『わが子の発達障害告知を受けた、父親への「引継書」。』
首都圏在住、資源・エネルギー関連の会社に勤める著者の白山宮市さん。
次女が自閉症スペクトラムの診断を受けてからのご自身の経験をもとにした、父親による、父親のための父親業務「引継書」