2017年11月25日 11:00
気分変調症/気分変調性障害とは?症状、診断基準、治療から併存しやすい病気、病気と性格との関係まで
気分変調症/気分変調性障害と併存しやすい病気
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気分変調症はうつ病やパニック障害、境界性パーソナリティ障害などの病気と合併することが多い病気です。以下において、それぞれの病気を簡単に紹介します。
うつ病と気分変調症は、症状は非常に類似していますが、うつ病のほうが症状が重いことと、症状が持続する期間がより短い点において異なります。
気分変調症とうつ病が合併した状態は「二重うつ病」「重複うつ病」とも呼ばれ、再発率が高く、治療が難しいとされています。
気分変調症の診断を受けた患者がうつ病を併発し二重うつ病になる確率は、だいたい40%とかなり高いため、注意が必要です。
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出典:ハロルド・I・カプランら/編『カプラン臨床精神医学テキスト DSM−4 』2001年メディカル・サイエンス・インターナショナル /刊
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参考文献:中根允文ら/監『ICD-10精神科診断ガイドブック 』2013年中山書店/刊
パニック障害は突然の動悸やめまい、発汗とともに恐怖を感じる精神障害です。また、発作を繰り返すにつれて、「また発作が起こるのではないか」という不安と、「発作が起こる状況に対する恐怖」とを感じるようになります。
詳しくは以下の記事をご参照ください。
境界性パーソナリティ障害(Borderline Personality Disorder:BPD)は、対人関係や自己に対するイメージなどの広い範囲において、激しく考え方や感情が変化していく特性がある障害です。自己イメージの混乱や見捨てられ不安などの特性があります。
詳しくは以下の記事をご参照ください。
気分変調症/気分変調性障害は性格なの?
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以前は、抑うつ神経症、抑うつ性パーソナリティなどと呼ばれ、性格的なものであると考えられていました。
しかし現在は、性格ではなく病気であり薬物療法の対象であるという考え方が主流です。
この病気の症状自体は比較的軽症のため、患者さんにとって日常の一部となってしまい、病気であることに自分ではなかなか気づけないこともあります。