子育て情報『アダルトチルドレンとは?症状や、生きづらさの原因は?回復のアプローチや取り組み方も解説します』

2018年2月16日 11:00

アダルトチルドレンとは?症状や、生きづらさの原因は?回復のアプローチや取り組み方も解説します

を学ぶ」という4つのステップを習得するための方法と、それがなぜアダルトチルドレンの回復に役に立つのかを紹介します。

グリーフ(grief)とは深い悲しみや悲嘆を指す言葉で、大切な何かを失ったときに起こる身体上・精神上の変化のことをいいます。死別、離婚、引っ越し、失業など、大切なものを失う経験は人生において起こりうることですが、その喪失を受け入れるには一定の手順が必要だとされています。

グリーフワークでは、家族に言えなかったことを一人で、もしくは信頼できる相手の前で口に出してみたり、出さないつもりの手紙を親に宛てて書くなどをし、失われたもの、または最初からなかったものに対して嘆きを表現します。これは「過去を探る」ステップに有用です。

アダルトチルドレンは子ども時代に深い傷つき体験をしているにもかかわらず、自分が傷ついた自覚もないまま成人していることが多くあります。安心して過ごせる子ども時代や、本来の自分自身の姿を失っているのです。嘆きを表現することは、自分が傷ついていたことを認識し、あたらしい気持ちで本当の自分を見つめ直すきっかけとなります。


これは、子ども時代の不適切な環境や、それが原因で生きづらさを感じていることについて、他人に責任転嫁することとは違います。

ナラティブセラピーとは、自らの成育歴を物語として治療者に対して語り、治療者からの助言を得て自分史の再構成を行う精神療法で、これは「過去と現在をつなげる」ステップに有用です。

自分史の再構築を行うことによって、過去や自分自身に対して違った見方ができるようになり、自分本来の個性や力を取り戻していくことができるからです。

認知行動療法とは、物事の受け止め方や考え方(認知)を再検討することで、感情・気分・行動を変えていく精神療法の一種です。これは「自分の中にとりこんだ信念に挑む」ステップに有用です。なぜならアダルトチルドレンは物事の受け止め方や考え方に一定の癖がついている場合が多いからです。

さまざまな出来事を受け止めたり考えたりする際に、「つらさ」があるとき、そこには長年培ってきた「癖(信念)」があるのかもしれません。そこで、いったん受け止めた物事であっても、あらためて考えたり検討するようにします。
勝手に浮かんでくる考えと、現実との間の違いを意識するのです。そうすることで、感情や気分、行動に変化を起こしていくことができます。

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