子育て情報『うまくいかない会話に出口が見えた!「言葉のナイフ」とまで言われた私を変えた「行動指針」』

2018年3月9日 16:00

うまくいかない会話に出口が見えた!「言葉のナイフ」とまで言われた私を変えた「行動指針」

私が求めているのはそんなことじゃない。私は今の私ではいけない。」と思い、カウンセリングも途中でやめてしまいます。

しかし、大学3年のある日、今も忘れられない大変革が起こることになったのです。

大学の帰り道に一緒になった同級生と喋りながら一緒に帰っていたときのことです。その人が、私にこう言ったのです。

「あのさ。いつも思うんだけどさ。おまえ、人の話を最後まで聞けよ。
そしたらそれについて自分の思ったことを話してくれよ。俺はおまえはとても面白いやつだと思う。だから、俺の話についておまえがどう思っているのか俺は聞きたいわけよ」

この言葉は衝撃的でした。衝撃的だったと同時に、今までどうやっても他人とうまくいかなかった自分に、1つの大きな答えを与えてくれたのです。

「変人」とか「毒舌」と言われて、「普通になれ」と言われても、私には取るべき行動は分かりませんでした。けれども、「人の話を最後まで聞け。それに対して自分の考えを言ってみろ。」という具体的な行動指針で、私の悩みは一気に解決したのです。さらに、その人は「おまえはとても面白いやつだから」と肯定してくれました。
これをきっかけに、私の人間関係は少しずつではありますが、好転していきました。


その「答え」は子育ての中でも…

今、発達障害のある息子を育てながら、私はあのとき自分に起きたことを思い出すのです。息子に「普通になれ」と伝えても、本人はきっと意味が分からない。そもそも「普通」になる必要なんてない。

けれども、周りの人が息子の良い部分をもっと知るためには、適切な行動というのがあるということ。そしてその適切な行動について、私たち親は具体的に伝えていくのが大切だということ。そして、息子に具体的な行動について伝えるとき、私が常に心掛けていること、それは「私はあなたをもっと知りたいし、もっと話したい」と伝えることです。根本に相手への尊重があってこそ、具体的な行動指針が活きてくるのだと思います。


子どもに適切な行動を促すのは、「普通にしてあげたいから」ではなく、「あなたをもっと知りたい、あなたともっと話をしたい」から。自分の辛かった経験は、その大切さを今でも自分に教えてくれています。

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