2018年4月25日 14:00
斜視とは?手術で治療できるの?原因や発達障害との関連も解説します
C字の並んだもの(ランドルト環)やイラストなどを使って視力を測ります。子どもの年齢や様子によって、より正確に測れるものを使います。複数を組み合わせることもあります。
遠視や近視、乱視の程度を測ります。目に光を当てて反射を図る方法などがあります。正確に測るため、調節麻痺薬(アトロピン)を点眼することもあります。
眼位とは、遠くのものを両目で見たときの目の位置のことです。両目をペンライトで照らしたり、片目を隠したりすることもあります。
目が正しい位置にあるかどうか、なければどの程度ズレているのかを測ります。
上下左右に正しく眼球が動くかどうかを調べます。近くのものを見るときに、しっかりと目が寄るかどうかも検査します。
【斜視の治療法1】矯正する
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10132110866
斜視の治療法の一つは矯正で、目の位置を戻すだけでなく両目で物を見る機能を身につけるという目的があります。眼鏡やコンタクトによる治療だけでなく、訓練や注射といった治療も行われます。
定期的な通院と自宅での訓練が必要なため、子どもの斜視矯正には家族の協力が欠かせません。
遠視や屈折異常が原因の場合は、眼鏡やコンタクトレンズを使っての治療が有効です。
遠視は凸レンズで矯正します。
屈折異常ならプリズムを入れた眼鏡をかけ、視線を正常な方向へ向かわせることもあります。
左右の視力の差が大きい状態を不同視と言います。この不同視の程度が高い場合は、眼鏡ではなくコンタクトレンズの装着も選択肢に入ります。矯正に使う眼鏡は、普通の視力検査や屈折検査では作れません。眼科でしっかりと検査をしたうえで作ることが重要です。
左右の視力の差が大きい不同視の場合、アイパッチや眼帯を使った遮蔽法(しゃへいほう)と呼ばれるトレーニングをすることがあります。斜視でない目をアイパッチなどで覆い、斜視のある目を使います。斜視の治療法ではありますが、直接斜視を治すわけではなく、弱視を改善して視力を向上させることが目的です。
遮蔽時間が長すぎると斜視でないほうの目の力が低下してしまうこともあります。自己判断で始めるのではなく、必ず医師の指示を仰ぎましょう。
大型弱視鏡はシノプトフォアとも呼ばれ、目の検査のほか、視能矯正訓練もできる器械です。