2018年5月1日 14:00
発達障害がある大学生が困ったときに頼れる「学生相談室」とは?学校生活から恋愛の悩みまで相談できる場所
自立が求められる大学生活...発達障害の傾向がある大学生が直面する問題とは?
受験勉強を終え、待ちに待った大学生活。入学直後は新歓期で食事会に誘ってもらえたり、クラスの友達ができたりと楽しいことも多いですが、新たな環境の変化にともなって、さまざまな悩みも生じてくる時期です。
高校までは先生や保護者が学業や生活を指導してくれますが、大学入学後はひとり暮らしが始まったり、履修登録をしたりと、自分で自分を管理する度合いが増えていきます。
それに伴って発達障害の傾向がある学生は、履修計画が立てられない、対人関係がうまくいかない、講義ノートがうまくとれないなどの困難に直面してしまいがちです。
その結果、大学に通うのが億劫になってしまい単位の取得が難しくなったり、気分が落ち込んでしまいうつ病などの二次障害が生じてしまう可能性もあります。
このような深刻な状況におちいる前に、身近なところで悩みを解決できればいいですよね。
今回は学生にとってはもっとも足を運びやすい相談機関であり、学生生活をサポートするために設置されている学生相談室について紹介します。
学生相談室ってどんなところ?
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10736006257
ほとんどの大学において、学生相談室や学生相談センターなどの名称のもとに、学生が困ったときに相談する機関が設けられています。
今回は、こうした学内の相談機関について説明していきます(以下、学内の相談機関を「学生相談室」と統一表記します)。
学生相談室では、履修関係の困りごとなど学内のことだけでなく、勉強の仕方や恋愛の悩みごとまで、さまざまな困りごとに対応してくれます。障害の有無に関係なく、学生なら誰でも相談可能です。大学によっては臨床心理士や弁護士による無料相談を行っているところもあります。
学生相談室の特長としては、基本的にはキャンパス内にあるため公的な相談機関や病院などと比べると足を運びやすいこと、無料で相談できること、多くの学生の悩みに対応してきた蓄積があることなどが挙げられます。
合理的配慮とは、障害のある人が障害のない人と平等に人権を享受し行使できるよう、一人ひとりの特性や場面に応じて発生する障害・困難さを取り除くための、個別の調整や変更のことです。