子育て情報『ちぐはぐな自分を、受け止めてくれたからーー映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』公開記念トーク』

2018年7月3日 11:00

ちぐはぐな自分を、受け止めてくれたからーー映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』公開記念トーク


若い3人が体当たりで演じてくれた

ちぐはぐな自分を、受け止めてくれたからーー映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』公開記念トークの画像

Upload By 柳瀬徹

主演の南さん、原作者の押見さん、発達ナビ編集長の鈴木の3人とも「言葉で伝えるのが苦手」「人と話すのが苦手」と口を揃えます。一つひとつ言葉を探しながら、静かにトークが始まりました。

鈴木僕は『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』を数年前に読んだのですが、自分自身が人とうまく話せない時期があったりもしたので、すごく思い入れがある作品なんです。映画も素晴らしかったですね。志乃と加代が路上で歌い始めるシーンから、早くも泣いてました(笑)。

押見さんの作品はここ何年かで次々と映像化されていますが、『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』が映画化されると聞いてどう思われましたか?

押見僕のマンガは「変態」と言われることが多いのですが(笑)、この作品は自分のなかではいちばんとっつきやすいマンガだと思っています。もっといろいろな人に読んでもらえるきっかけができて、素直にありがたいですね。刊行されて何年も経っているのにもかかわらず、映画化してくれるというのも嬉しかったです。


制作の方とお会いして、吃音というテーマだけでなく作品そのものを大事にしたいんだ、と言ってくださって、これはいい映画になるんじゃないかと思いました。

鈴木完成した映画を見ての印象は?

押見南さんをはじめ、俳優のみなさんの演技がとにかくすごい。マンガの登場人物を再現するというよりも、1人の人間として体現してくれていて、生々しくて説得力がありました。

鈴木志乃役の南沙良さん、加代役の蒔田彩珠さん、菊地役の萩原利久さん、3人とも高校時代特有の生々しさがありましたよね。湯浅弘章監督の「3人が体当たりで演じてくれた」というコメントはまさにその通りだなと思いました。南さんは小学生の頃から押見さんのマンガを読まれていたそうですが、初主演作品が『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』に決まってどう思いましたか?

南すごく嬉しくて、撮影前は興奮して寝つけなかったです。その反面、作品の世界観を壊してしまうんじゃないか、大丈夫かなという思いがすごく強くて不安になってしまって…。初日の撮影がなんとか終わって、やっとこれで始まるのかな、って気持ちになれました。
私も、自分の思いを言葉にして人に伝えるのがすごく苦手だし、人と話すということが得意じゃないので、志乃にはすごく共感します。

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