子育て情報『障害のある子もない子も「混ざって遊べる居場所」にーー放課後等デイ・ジュニアサポートリンク』

2018年6月22日 11:00

障害のある子もない子も「混ざって遊べる居場所」にーー放課後等デイ・ジュニアサポートリンク


子どもの健やかな育ちを保障する場をつくる

障害のある子もない子も「混ざって遊べる居場所」にーー放課後等デイ・ジュニアサポートリンクの画像

Upload By 発達ナビ施設インタビュー

子どもが健やかに育つには、何が必要でしょう。

森の中を歩き、草木の放つ匂いから季節を感じる。
土の山を登り、滑り降り、どろんこになりながら駆け回る。
ときには、自分たちでおこした火に、すぐそこに生えていた竹を切り出して作った器をかけて米を炊き、仲間と分け合って食べる。

五感をフルに働かせて、たくさんの経験を通して体と心を育んでいく。大人たちは、近づきすぎず、離れすぎず見守っている。さらには、子どもたちが、障害のあるなしに関わらず混ざって遊べたなら――。

そんな場所が、仙台にありました。
宮城県仙台市太白区にある放課後等デイサービス「ジュニアサポートリンク」は、2万平方メートルあまりの、大きな大きな保育園の一角を借りて、3年前に開かれました。

ジュニアサポートリンクの代表・四ノ宮さんは、障害の有無に関わらず、「子どもは五感をフルに働かせて、たくさんの経験を通して体と心を育んでいくことが必要」だと考え、この施設を開きました。そしてまた、「どんな子も一緒に過ごし、子どものころだけでなく大人になっても自然に、地域に根づいて暮らしていけたら」と言います。

小学生から高校生まで33人が登録、毎日約10人が利用しているこぢんまりした施設ですが、大きな特徴は、向山こども園の預かり保育の時間帯に、1時間半の交流時間を設けていること。ジュニアサポートリンクを利用している子どもが、「こども園で遊びたいな」と思ったら、自由に遊びに行くことができます。

向山こども園は、1956年に開かれた園です。約280人の子どもたちが通っていて、毎日約80人が14:30~18:30に、ゆうやけの時間と呼ばれる預かり保育を利用しています。その子どもたちが過ごす園舎や園庭に、ジュニアサポートリンクの子どもたちも遊びに行きます。



かまどで炊いたお米、おいしいね!園児の炊いた米を分け合って食べる

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交流の時間になり、ジュニアサポートリンクの子どもたちが園にやってくると、ちょうどこども園の園児たちがかまどに火をくべて、お米を炊いていました。園庭には竹林があり、園に常駐している大工さんが必要に応じて竹を切ってくれます。その竹を鍋がわりにし、調理室から調達してきたお米で、「オレたち焚き火の名人!」

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