2018年7月11日 14:00
不安や緊張、痛みをやわらげる 「タッピングタッチ」って?発達障害のある息子のリラックス法にも活躍!
しかし、一般の人は手に入れられないため、この器具の原理に似たリラックス法で、気軽に実践できる方法として「タッピングタッチ」をすすめていました。
やり方は本当にシンプルで、相手の背中側から身体を左右交互にトントンとゆっくり優しく叩くだけです。あまりにシンプルだったため、そのときは半信半疑でした。
けれども、発達障害の息子を育てながら、私はいつも、その身体の不自然な緊張の仕方が気になってはいました。身体が脱力気味でぐにゃぐにゃとしているのに、変なところに力が入っていて、頻繁に頭痛がしたり、身体が疲れてしまうのです。
思わぬきっかけで"再会"した「タッピングタッチ」。発達障害の専門医による講演のことも思い出し、もしかしたら、このシンプルなリラックス法で、息子がうまく身体の力を抜くことができるかもしれない、と考えたのです。ついでに、自分の身体の痛みも和らぐのであれば、一石二鳥です。
私は、整形外科ですすめられた講習会にも参加してみることにしたのです。
される側だけでなく、する側もリラックス!家族のコミュニケーションにも
Upload By 林真紀
整形外科の講習会では、身体のさまざまな痛みに苦しむ人たちがいました。二人一組になり、15分ずつ、相手の背中などをトントンと叩き合いました。体験すると、痛みでガチガチだった身体が少しずつゆるんでいくような感じがしました。そして、手足がポカポカとしてくるのでした。
講習会が終わったときには、リラックスしてみんな頭がボーっとしてしまい、「車の運転はしばらく休憩してからにしてくださいね~」とスタッフが声をかけるほどでした。
その後、わが家でも実践してみました。息子は触覚過敏があるため、首や頭などはくすぐったく感じてしまうようですが、背中や腕などの部分は大丈夫だったので、緊張が高まったときにタッピングタッチをしてあげています。
私も寝る前に、夫からやってもらうようにしたり、セルフタッピングタッチを実践したりしています。すると、とてもリラックスした状態で眠ることができるようになりました。東日本大震災のときにも、被災された方が震災のストレスで不眠になった折に、夫婦でタッピングタッチをやり始めてからよく寝ることができるようになったそうで、避難所でのリラックス方法としてメディアでも取り上げられていたようです。
また、「タッピングタッチ」