子育て情報『ハイパーアクティブ列伝!自閉スペクトラム症の私を支える、愛すべきADHD特性…!?』

2018年8月6日 11:00

ハイパーアクティブ列伝!自閉スペクトラム症の私を支える、愛すべきADHD特性…!?


ADHDのH(Hyperactivity)=多動・衝動なんて、私にはないと思ってた!

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28144045956

私は「自閉スペクトラム症(ASD)」と診断されている。でも、ASDであっても、注意欠如多動障害(ADHD)のような衝動性を持っていたり、ADHDと診断されていても、ASDのようなこだわりがあったりする例も少なくない。かくいう私も、注意力が著しく欠如している。

「とはいえあれだ、診断はASDだし、私には不注意はあるけど、多動や衝動性(Hyperactivity)はないから…」なんてことを雑談の中でつぶやいたら、「何言ってんの!? あんた、昔から衝動の塊じゃん!!」と、旧友から盛大な反論をされてしまった。

彼女から指摘されたのは、20年前の出来事だ。

東京で一人暮らしをしていた22歳の私は、失恋に失業、おまけに信頼していた人からの裏切りに遭うというトリプルコンボの不運に見舞われていた。今だったら屁でもない話なのだが、人生経験の少ない若い娘が喰らうには、ちょっとヘビーな出来事であったと言える。

たまたま電話をくれた新潟在住の幼馴染が、私の置かれている状況を知り、
「今すぐ帰って来な!」
と言ってくれた。


「わかった、帰る!」
そう決めると、私はまず冷蔵庫を確認、日持ちのしないものは食べるなり処分して整理。洗濯物は幸い少なかったので、実家の洗濯機を借りようと、着替えなどと共に鞄に詰め、ブレイカーを落とし、戸締りをしっかりして新潟へと向かった。

それから1ヶ月程度、実家で休養した私は生気を取り戻し、再び東京で生活を始めるのだが…。東京の友人たちの間で「希望が失踪した!」と騒ぎになっていた。そう、私は新潟に帰ることを、彼らに伝えるのをうっかり忘れていたのだ。携帯電話が今ほど普及していない時代、皆さぞかし焦ったことだろう。

連絡し忘れたのは私の落ち度だ。しかし、れっきとした理由もあるし、これは衝動とはいえないのではないか?と訴えたのだが、
「“今すぐ”と言われて、本当に今すぐ帰ろうとして支度を始めるのは衝動の成せる業でしょうよ。
ほかのADHDさんだって、衝動なりの理由があるのだろうし」
と返されて、私はぐうの音も出なかった。

思い返せば「暇だし臨時収入もあったしなぁ」

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