2018年7月15日 11:00
発達障害の男の子、思春期はどんな時期?変化の内容や大人の関わり方のポイントを解説!
次に、どのように対応すればよいのかについて紹介します。
思春期を迎えた男の子への対応ポイントとは?
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10161016560
思春期のお子さんを育てる保護者の方が感じやすいであろう悩みの背景に、「今までのわが子とちがう」という点があるのではないでしょうか。
また母親の場合、異性である息子の成長に戸惑い、対応の仕方に迷いが生じて、叱ってばかりになったり、はれ物に触るように対応したりなど、コミュニケーションがうまく取れなくなる場合もあるでしょう。
「勉強するゾーンと趣味のゾーンを分ける」「忘れ物しないよう置き場所を決めておく」など、環境を整えることで、子どもにとって刺激が少なくなったり、行動の切り替えがスムーズになります。そのため、ストレスや衝動的な言動を減らすことができます。
自立心が芽生えはじめた子どもに対しては、今までのような「指示」する方法でのコミュニケーションは難しくなってきます。
自立心の芽生えはじめた子どもにとって思春期は
◇意思を示す: 自分の主張や考えの認識・表出
◇考える: 自分の主張や考えを他者と調整
◇解決する: 解決・妥協する
という力をつけていく時期にあたります。
保護者には、意思を示した子どもに対して、「考える」サポートをすることで、解決に導いていくことが求められます。
この時に「気持ちを尊重して聴く」ことが、子どもが自分で自分の考えを整理し動き出す、サポートとなります。
「聴く」ときのポイント
・すぐに否定せず「そう」「うん」などの言葉で気持ちをいったん認める
・子どもの気持ちを代弁する
・どうする?どうすればいい?など、考えをたずねる
気持ちを認め、代弁することで、コミュニケーションができる関係性をつくり、反発・拒否だけで終わらず、どうすればいいのかを自分で考えられる時間をつくるのです。
食事中のスマホ利用がやめられない場合
【指示のコミュニケーション】
保護者「ごはんだよ」
子ども「分かってる」
保護者「分かっているなら早くスマホ見るのをやめなさい」
子ども「うるせぇなぁ!」(分かってるって言ってるじゃん!)
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【聴くコミュニケーション】
保護者「ごはんだよ」
子ども「分かってる」
保護者「そう。メールが気になるの?」