2018年9月30日 07:00
【指定難病】ベーチェット病とはどんな病気?症状、原因、治療方法などを分かりやすく説明します!
眼病変診療ガイドライン第 4 章 ベーチェット病の検査」
病変の組織や細胞を採取し、ガラス標本をつくって顕微鏡で、病変時特有の反応があるかを確認します。これまで、ベーチェット病患者特有の細菌やウイルスは検出されていませんが、主に特徴的な白血球の挙動や、全身的血管炎の可能性を示唆する壊死性血管炎の有無を調べます。
http://pathology.or.jp/ippan/pathdiag.html
参考:一般社団法人日本病理学会「病理診断について」
眼球に帯状の光を当て、拡大鏡で観察する細隙灯顕微鏡検査などがあります。
1. 腸管型ベーチェット病
診断や重症度チェックのためにも大腸内視鏡検査が必須です。
2. 血管型ベーチェット病
MRI、造影CT、超音波検査、血管造影検査などの画像検査を行います。
3. 神経型ベーチェット病
髄液検査やMRIの画像検査を行います。
ベーチェット病は完治するのか。治療期間は?
ベーチェット病の根本的な治療法はまだ特定されていません。
症状が出ている活動期とおさまっている非活動期を慢性的に繰り返すため、通院・治療は基本的に長く続くことになります。
ただ、予後は良好で10年程度で症状が落ち着くケースが多いです。非活動期は定期通院や服薬、日常生活の気配りだけで十分な場合もあります。
特殊型と眼症状は重症化することがあり、注意は必要ですが、特殊型の症状に効果がある薬の開発が進んでおり、眼症状においても失明に至る患者数は減少しています。http://www2.med.teikyo-u.ac.jp/rheum/?page_id=25
出典:帝京大学医学部内科学講座 リウマチ・膠原病グループ/研究室「ベーチェット病」
ベーチェット病の治療法
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28056000090
現状、完治させるための治療法はありませんが、症状を緩和するなど対処的な治療法が行われています。
症状の活動性や重症度を考慮して優先順位を決め、各部位の症状に合う治療法を選択しながら進められます。
口腔内の再発性アフタ性潰瘍、陰部潰瘍には副腎ステロイド軟膏が有効で、眼症状でも用いるコルヒチンなどの内服薬もあります。薬物療法のほか口腔内、病変局所を清潔に保つこと、むし歯の治療も重要です。