2018年8月31日 08:00
福祉避難所とは?障害のある人など要支援者のための災害時の施設について詳しく説明します
ここでは、発達障害のある方が避難する場合の一般的な流れを紹介します。ただし、命を守る緊急の避難を終えた後に、避難所での生活を余儀なくされた場合についてです。それぞれの災害における緊急の避難は、命を最優先に避難勧告や指示に従いましょう。状況によって判断できるようにあらかじめ準備をしてみてください。
命の安全が確保された後自宅での生活が困難な場合、まず最初は市区町村などから指定された避難所に移動しましょう。
次に指定された避難所では多くの人が集まるため、その場で生活することが困難になってしまう場合に、その避難所内(もしくは近く)に設置される福祉避難室への移動を相談しましょう。ここでは専門性の高いサービスなどは必要ではないが、配慮を必要としている要支援者の方が生活できます。
しかし、福祉避難室での生活が困難な人もいます。
二次避難所である福祉避難所の利用が必要な人たちは、受け入れ側の体制が整い次第、福祉避難所へ移動することが可能となります。細かな指示や流れは自治体ごとに異なるため、必ず事前に確認をしておきましょう。
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準備しておくべきこと・もの
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11038000493
避難のイメージをつけると同時に、防災用品の準備も大切です。ここでは発達障害のあるお子さんのいるご家庭向けに一般の防災グッズに合わせて、特に準備したいものについてまとめました!
・常備薬とその説明書
・ヘルプマーク、ヘルプカード、サポートブックなど
・偏食があっても食べられる飲食物
・耳栓、アイマスク、簡易トイレなど、苦手なもの対策
・いつも使っていて安心できるもの(毛布、ぬいぐるみ、ゲームなど)
・家族での防災マニュアル
など
リタリコではお子さんにどのような困りごとがあり、どのように接してほしいかを書くことのできる「サポートブック」を配布しています。また、目に見えない困難がある人のためのヘルプマークについての記事も載せているので参照してみてください。
https://junior.litalico.jp/about/hattatsu/supportbook/
サポートブックテンプレート|LITALICOジュニア
さらに、発達障害のあるお子さんが、いつもと違う場所や行動をすることでパニックになってしまわないためにも、平常時に避難の予行演習などに積極的に参加したり、予習として実際に足を運んでみることもよりスムーズな避難のために大切なことです。