2018年11月8日 11:30
こだわりをソーシャルスキルに!息子の「困った行動」への見方を変えてくれた、海外の療育法
発達ナビでも記事になったので、ご記憶の方もいらっしゃるかもしれません。
https://h-navi.jp/column/article/35026225
ディズニーが異例の映像使用許可!自閉症児のドキュメンタリー映画「ぼくと魔法の言葉たち」
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28174008453
言葉を失っている間も、オーウェンは、大好きなディズニー映画を何度も何度も観ていました。そして、数年後に再び言葉を話すようになりました。オーウェンは観ていた映画のセリフやシーンを社会と結びつけることによって、言葉や社会性を身につけていくのです。
こちらの記事でもこのように書かれています。
彼にとってディズニーの物語は、目の前の人や社会を理解するための枠組みとなりました。ディズニーアニメ特有のオーバーなアクションや豊かな表情は、自閉症の彼にとっても理解しやすい物語だったのです。
https://h-navi.jp/column/article/35026225
医者から無理だと言われても、彼の特性や興味に気付き、諦めず、粘り強く語りかけていった結果、オーウェンはディズニーのセリフを使って家族とコミュニケーションを取れるようになっていきます。
https://h-navi.jp/column/article/35026225
オーウェンは、「外側」から誰かが無理やり世界を広げさせたのではなく、本人が好きなものやこだわりを通して、世界と繋がっていったと言えます。
実はオーウェンの両親、ロン・サスカインドとコーネリア・サスカインドは、このやり方をセラピーとして確立させようとしています。さらに洗練させた「アフィニティセラピー」を、心理学者のダン・グリフィン博士と開発しているのです。
オーウェンはディズニーのアニメ映画がきっかけでしたが、人によって関心の高いコンテンツはそれぞれです。この方法はどのコンテンツでも適用していけるものとして考えられています。
「アフィニティ(affinity)」とは、日本語で「親しみ、親近感、一体感」という意味があります。大人が良しとしたものからその子の能力を引き出すのではなく、その子が「親近感」「一体感」を持つ対象から、言葉や社会性を獲得させるのです。アフィニティセラピーのステップについて簡単にまとめてみると、以下のようになります。