子育て情報『「普通」を望む親心は条件付きの愛だったー自閉症児の親子を取材して、小児科医が願うこと』

2018年11月9日 07:00

「普通」を望む親心は条件付きの愛だったー自閉症児の親子を取材して、小児科医が願うこと

障害の程度に応じて働けばいいのであって、呼吸器の付いた寝たきりの子には労働は不可能です。

けれども、障害児が生きることで、いや、ただ存在することだけで私たちは多くの学びと気づきを得ることができます。私たちの社会には、色々な人がいます。ああいう人、こういう人、ああいう人生、こういう人生。それぞれにカラーがあり、全体として豊かな色を作り上げています。そうした多様な社会にこそ学びがあります。単一な社会から得るものは何もありません。

そうした多様性の大事さに多くの人が気付きながらも、その重要性は本当の意味で今の社会にまだ根付いていないように見えます。
障害児が生きやすい社会になっていくためには、もう少しだけ時間が必要な気がします。立石さん親子の生きる姿は、そうした閉塞感に風穴を開ける一陣の風になる可能性があると私は感じました。

この世の中で最も弱い人たちを守ることで、私たちは幸せになれるのではないでしょうか。簡単なことではないかもしれませんが、私たちの意識が少しずつ変わっていけば、そういう社会が来るかもしれません。そうなることを信じてみようと私は思っています。

2018年9月10日、医師・松永正訓氏が立石さん親子を取材、書き上げたルポルタージュが発刊。発達障害がある子と母の、幼児期から今までに渡る育児について綴られています。

http://www.mtng-clinic.jp/
松永クリニック小児科・小児外科

https://h-navi.jp/user/23
立石美津子さんのページ

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