2018年12月1日 07:00
障害がある子どもたちに、アニマルセラピーの機会を!千葉県の放課後等デイサービス・ 南房総白浜デイサポート 菜の花牧場
以前だったら気持ちがついてこなくて、途中でやめてしまったようなことも、頑張ってやり遂げようとしています。ルールを守る力もついてきました」
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2人のセラピーの様子を取材する中でも、馬との触れ合いや乗馬を通して、さまざまな力が養われていることが感じられます。
菜の花牧場のホースセラピーでは、次のようなスケジュールでセラピーをすすめ、心身へのアプローチを行います。
■馬にあいさつ
■乗る馬を選ぶ
■えさやり
馬とのコミュニケーションをとり、距離感を学びます。怖い存在ではないことを理解します。
■馬房から出し、つなぐ
■お手入れ・ブラッシング
どこをブラッシングするか、いつまでやるのかなどの見通しや、馬の生態などを伝えながら、自分で考えてお世話をできるようになるようサポートします。
■鞍をつける
鞍をかけたり、金具をつけるなかで、手先の力も養います。
■引き馬
ロープをもって馬を引いて歩きます。
馬がついてくること、自分の合図で馬が止まることなどを通し、安心感を感じられ、馬に乗る自信がつきます。また、馬場の中を歩くことも体幹強化につながります。
■馬に乗る
スタッフが2~3名ついて、馬に乗ります。乗りながら馬上体操、体をひねって柵に設置したパネルへのタッチ、輪投げなど、感覚統合を促す動きを行います。慣れてきたら速歩なども取り入れ、バランス感覚を養います。
■鞍を外す・お手入れ
一つひとつの行為の中に、育みたい力・狙いがあるのです。それを、楽しみながら、体いっぱいつかいながら獲得していける。ホースセラピーは子どもたちにとって、かけがえのない体験だと、改めて感じられます。
預かり型の「なみあし」も
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菜の花牧場は、1時間1コマでホースセラピーを行う「牧場」と、放課後預かり型の「なみあし」があります。1日あたり、合計10名が利用できます。「なみあし」は学校へのお迎えもあり、セラピーが入っていない時間には、「牧場」で馬たちに餌をやったり触れ合うことも。また、敷地内の畑での収穫などの機会もあるそうです。
将来の生活の豊かさにもつながる
乗馬は、セラピーを通して心と体を健やかに育めるという側面だけでなく、障害がある子どもたちが将来大人になったとき、生活にうるおいを与えてくれる趣味にもつながります。