子育て情報『子どもの進学先、どこを希望する?自閉症の息子の「自尊感情」を一番に考えた、わが家の場合』

2018年12月7日 07:00

子どもの進学先、どこを希望する?自閉症の息子の「自尊感情」を一番に考えた、わが家の場合

ノンフィクションの書籍『発達障害に生まれて』(松永正訓著/中央公論新社)の題材となった立石美津子です。

息子は知的障害のある自閉症です。わが家の場合は就学時健診も受けず、迷わず“特別支援学校”(当時は養護学校という名前)に入学希望を出しました。

どうしてかというと…

保育園時代、たった一人だけ障害児で母子ともに孤独だったこと。福祉の情報が入らなかったこと。

それから一番の理由は…

息子はじっとしていることが出来ませんでした。更に不器用なのでお絵描き、制作なども全くダメでした。周りに関心がなかったとはいえ、「自分だけできない」ことは本人なりに感じ取っていたと思います。

私は、自尊感情をきちんと育むことは、とても大切だと思っています。だから、人生の最初の段階である小学校時代に “周りの子ができて、自分だけあれもこれもできない”という経験を幼い息子にさせたくありませんでした。「僕はできない子なんだ」と自己否定してしまい、自尊感情が育たなくなることだけは避けたかったのです。

更に教員1名対児童8名の特別支援学級ではなく、教員1名対児童6名という人員配置でより個別に丁寧に見てくれると考え、特別支援学校に進学を希望したのです(実際には、息子の学級は教員2名対児童5名でした)。


特別支援学校の個別の支援計画

特別支援学校に入学すると、担任の先生から「どんなことを学ばせたいですか?」と聞かれました。「靴ひもが結べない」「時間感覚がない」と担任に伝えると、息子のために一冊の分厚い個別の支援計画が用意されました。

子どもの進学先、どこを希望する?自閉症の息子の「自尊感情」を一番に考えた、わが家の場合の画像

Upload By 立石美津子

子どもの進学先、どこを希望する?自閉症の息子の「自尊感情」を一番に考えた、わが家の場合の画像

Upload By 立石美津子

これは、息子のために担任の先生がつくってくれた“蝶結びをマスターするための道具”です。

子どもの進学先、どこを希望する?自閉症の息子の「自尊感情」を一番に考えた、わが家の場合の画像

Upload By 立石美津子

こうして、蝶結びも、時計も読めるようになり、ある程度のことができるようになりました。


特別支援学級に転校することに

ところが、小学2年生のとき、東京都指導主事の巡回がありました。息子が集中して課題に取り組んでいる様子を見て「この子は支援級に転校した方がいいのではないか」と学校側に東京都から指示がありました。

確かに、特別支援学校での手厚い指導により、入学してからの2年間で着替え排泄など身辺自立や、文字・制作などさまざまなことができるようになっていました。

こうして3年生で支援学級に転校することになりました。

関連記事
新着子育てまとめ
もっと見る
子どもの教育アンケート
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
instagram
instagram
twitter
twitter
ピックアップ
上へ戻る

Copyright © 1997-2018 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.