子育て情報『今はまだ選択肢の少ない「障害がある人の働き方」。自閉症の息子の、やりがいある仕事との出会いを願って』

2019年3月14日 07:00

今はまだ選択肢の少ない「障害がある人の働き方」。自閉症の息子の、やりがいある仕事との出会いを願って


就労支援事業所を見学して

『発達障害に生まれて』(松永正訓著/中央公論新社)ノンフィクションのモデルとなった立石美津子です。

自閉症の息子も特別支援学校高等部3年生となり、もうすぐ卒業を迎えます。

息子のように障害がある子どもが社会に出るとき、その進路の幅は、広いとは言えません。障害者就労が可能な企業の数もまだ十分とは言えず、就労継続支援事業所や、就労移行支援事業所、生活介護事業所などを利用する場合が多くあります。

私も、息子の卒業後の進路選びのために、息子が高等部に進学したころから、就労移行支援事業所(※1)や就労継続支援事業所(※2)の見学に足しげく通いました。どのようなところが息子に合うのか、見てみたかったからです。

※1就労移行支援事業所…就労を希望している障害・難病がある方に対して、働くために必要な知識・能力を身につけるトレーニングや、その人に合った職場探しのサポート、就労後の職場定着までのアフターケアを行う。利用期間は原則2年間以内で、2年の間に職業訓練や職場探しなどのサポートを受けて就労を目指す。

※2就労継続支援事業所…一般就労が難しい方や、就労移行支援を利用したものの就職に結びつかなかった方が利用できる福祉的就労サービス。事業所での職業訓練や企業から受託された作業活動などを通じ、働くために必要な知識や能力を高めていく。事業所で行われた生産作業に対しては報酬も支払われる。

今はまだ選択肢の少ない「障害がある人の働き方」。自閉症の息子の、やりがいある仕事との出会いを願って の画像

Upload By 立石美津子

事業所ごとの取り組みはさまざまなようですが、私が見学した就労継続支援事業所の中には、障害のある人たちが1日中、同じ作業をしているところもありました。

息子は知的障害を伴う自閉症で、コミュニケーションが苦手です。高等部2年生の頃授業の一環で行った「接客」は好きだと言っていました。でも、お客さん役とのやりとりは、どうしてもちぐはぐになってしまいました。ですから、サービス業ではなく、やることが明確な作業のほうが向いているのかもしれません。

ただ、集中力が続かないこともあり、ずっと同じ業務に取り組むのは難しいという面もあります。私語厳禁の環境のもと、特性に合っているとはいえない仕事に一日中取り組む…。息子は、辛く感じないだろうか?というのが、私が抱いた率直な気持ちでした。


企業実習でのできごと

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息子は一昨年、企業実習をしました。

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