子育て情報『自閉症の息子の「好き」にとことん寄り添ってくれた居場所――放課後等デイで過ごした12年間を振り返って』

2019年4月18日 12:00

自閉症の息子の「好き」にとことん寄り添ってくれた居場所――放課後等デイで過ごした12年間を振り返って

息子が小学校に入学した12年前は、今ほど施設数も多くなく、支援内容は多様ではありませんでしたが、施設によって特色は少しずつ違いがありました。特別支援学校に通っていると、療育的なことは学校でやってくれます。また、学校では紐を結ぶ練習や時計を読む練習など、それなりに緊張しつつ頑張って課題をこなしていますから、私が放課後の居場所として選んだのは「思い切り遊んでくれる場所」でした。

息子が通った施設には、排泄が自立していない子も、読み書きができる子も、さまざまな子どもたちが通っていました。通学している学校も異なるので、施設に来所する時間もバラバラ。小学生は14時の開所のタイミングで来たりしていましたが、高等部に上がって下校時間が遅くなると、17時30分に来所して18時の閉所までわずかな時間しかない…ということもありました。

施設にいる間、子どもたちは買い物に行って夕食づくりをしたり、季節に合わせた行事をしたり、公園遊びをしたり、夏休みはプールに行ったり…。さまざまな楽しい活動をして過ごします。

自閉症の息子の「好き」にとことん寄り添ってくれた居場所――放課後等デイで過ごした12年間を振り返っての画像

Upload By 立石美津子

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息子が通っていた施設は、全員が同じことだけをするのではなく、その子の興味関心に合わせて思い切り遊べる工夫もしてくれました。

例えば、息子はトイレの便器にこだわりがあり、「横浜ランドマークタワー3階は『TOTO C425』」というように、それぞれのトイレの型番を記憶しています。そこで「トイレかるた」をつくろうということになったのですが、駅や商業施設の名前を読み札に、トイレの型番を取り札にしてしまうと、息子以外はだれも参加できません。

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そこで、施設と型番が同じ紙に書かれたものをスタッフが息子につくらせてくれ、それをひとつひとつパウチしてくれました。
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これならみんなで遊ぶことができます。息子がとても楽しそうにかるたをしている様子が、写真からも伝わってきます。

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あれから12年。ここで過ごした毎日を振り返って思うこと

先日、息子は特別支援学校の高等部を卒業し、12年間通った放課後等デイサービスも卒業しました。ここに通う他の子どもたちやその保護者、スタッフとも長い付き合いになり、息子だけでなく親である私にとっても心の拠り所となりました。

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