2019年5月7日 07:00
「むっくんは練習ができない」…でも運動会は大成功!理由は一緒に決めた「約束」にあった
という答え。
そうは言っても、踊らないし、逃げ出すし、どうしたら…と悩むうち、ふと小さな疑問がうまれました。「そもそもダンスを踊らないときはどうしたらいいんだろう?」
むっくんの選択肢をチャートにしてみると…
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「ダンスを踊る」の先にはさらなる選択肢があります。そのなかのどれを選んでも、きっと思い出に残る運動会になるでしょう。
だけど、「踊らない」の先は選択肢がない。むっくんはダンスを求められている状況は理解しています。振り付けも覚えて踊ることもできます。でもコンディションによってはできないときもある。
なのに、やりたくないときにどうすればいいのかの選択肢がないのです。
どうしようと思いながら、たくさんの人の前で踊っているお友達の横で立ち尽くす。想像してみると、大人の私だって逃げ出したくなる場面です。
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踊りたい場合の選択肢は十分準備した。今度は踊りたくない場合の選択肢を作ろう!私とむっくんと先生は話し合って、「踊らないときのお約束」を決めることにしました。
「約束、守ったよ!」むっくんの変化
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翌日、むっくんは逃走しませんでした。さらにむっくんの言葉は「今日も練習やらなかった…」から、「今日は先生との約束を守ったよ!」という、”できた!”の言葉に変化したのです。
結局一度もダンスの練習に参加することなく、むっくんは当日を迎えました。一応逃走した場合の安全確保のため、園は先生をむっくんの近くに配置して下さいました。しかし!むっくんは本番で初ダンスを披露!!先生も私もびっくり!結局すべての競技に参加したむっくんは晴れ晴れとした笑顔を見せてくれました。
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けれど、もし踊らなくても「できなかった運動会」になることはなかったでしょう。「踊らないときのお約束」があったのだから、どうやったって「しっかりがんばった運動会」になったと私は思っています。
決断した勇気を大切に
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自分にも他人にも「やること」が「良い」で、「やらないこと」は「悪い」と思ってしまうことがあります。だけど「やらないこと」も立派な選択肢の一つで、決して否定されるものではないんですよね。
どんな選択でも自分で決めたのならば、「良い」や「悪い」