2019年12月12日 07:00
性の問題行動、就職後の困りごと...どう教える?漫画やワークで具体的に学べる書籍を中心に、4冊をご紹介!
子どもや家族と日々向き合う精神科医・田中康雄先生の著書『「発達障害」だけで子どもを見ないでその子の不可解を理解する』
精神科医の田中康雄先生の最新刊です。田中先生が普段多くの子どもやその保護者と向き合う中で大切にしている考え方が綴られています。『かんしゃくが激しい、ひろゆきくん』『不登校気味の、ゆうきくん』『人間関係がうまく行かない、ゆいちゃん』など12人のお子さんのストーリーと、田中先生のそれぞれのお子さんや家族との向き合い方が紹介されています。また、発達障害の特徴を診断名ごとに説明した上で、障害特性の現れ方は人それぞれ違うこと、診断名ではなくその子自身を理解することの大切さや、発達を促進する環境づくりの大切さを改めて綴っています。
田中先生の「診断名」に対する考え方やお子さんとその家族を理解しようとする姿勢は、発達が気になるお子さんと関わる上で大切なことを改めて考えるきっかけを与えてくれそうです。
働く上での困りごと、具体的な対処方法は?『まんがでわかる 発達障害の人のためのお仕事スキル: 楽しく働くためのヒント&セルフアドボガシー』
第1章から第4章にかけて、5人のキャラクターが職場で困っていることとその原因や対策のヒントが紹介されています。仕事をうまくこなす、ミスやうっかりをなくす、人づきあいを円滑にする、長く仕事を続けるといった働く上で身につけておきたい力について、「優先順位」「電話対応」「身だしなみ」など具体的なスキルごとに漫画で困っている場面が紹介され、それに対しての対処法やミスを防ぐためのポイントがまとめられています。
楽しく読み進めながら、困りごとと必要な力について考えることができるので、現在就職している方だけではなく、これから就職する方やその保護者が、働く際に必要なスキルについて学んだり、自特性にあわせて想定できる困りごとについて知ったりする際にも活用できそうです。
AI時代に必要な3つの実力とは? 高濱正伸さんが教える“最高の頭脳”を育てるためにいま家庭でできること