2020年2月21日 09:30
夢の整備士見習いになるも職場で大失敗。落ち込むADHD息子に、先輩が大切なことを教えてくれて…【後編】
「今はどんなことでも、『ほう・れん・そう』するようになった」と言います。そのきっかけには、こんなことがあったそうです。
任された業務で大きな失敗...クビ覚悟で謝罪したときの先輩たちからの言葉
Upload By かなしろにゃんこ。
まだアルバイト時代に、お客さまの車をお店のビルの3階パーキングから整備ドッグに移動させる仕事を与えてもらったときのこと…
勉強や運動は苦手だけど運転には自信があり「任せてください!」と意気揚々と返事をしたのに、大切なお客さまの車を柱にぶつけてしまうというあってはならない失敗をしてしまったのです。凹んでしまった車体…。
「やってしまった...ヤバイ!」焦りと後悔と申し訳ない気持ちが一度に襲ってきてアタフタしてしまったけれど、先輩や責任者に正直に報告、お客さまにお詫びしなければ!とすぐに直接お詫びして修理をお約束し、許していただいたのだそう。
落ち込むADHD息子に、先輩が大切なことを教えてくれて…【後編】の画像">
Upload By かなしろにゃんこ。
「報告書を提出して、これは確実にクビだな~…って覚悟したんだけど怒られなかった。先輩たちが教えてくれたんだ。先輩たちもみんないろいろな失敗をしてきているんだって。
だから気にしなくていいよって。逆にミスを隠されるほうが恐いから、小さいことでもなんでもいいから報告してくれたほうがいいんだって言ってくれた。そこから失敗の報告が恐くなくなった」とリュウ太は言います。
これから社会の中で生きていく息子を、母はそっと見守りたい
“ほころびが広がる前にきちんと報告、連絡、相談することが大事なんだとわかった”と話してくれたとき、母は息子がきちんと社会の中で生きていける人間になってきていると感じました。
「ミスを報告して許してもらえることで、次も報告しやすくなる」これによってヒューマンエラーを最小限に抑えて安全を提供するんだって、母も学びましたぞ!伝えることがヘタだった息子ですが、コミュニケーションが必要とされる場面にたくさん遭遇したことで、少しずつ鍛えられてきたんだと思います。実践の機会がやっぱり大切なんですね。
息子を育てる中で急成長したと感じたのが、アルバイトをはじめてからです。
10代後半は親は見守るだけ…ほとんど社会に育ててもらったな~と感じるのでありました。
他害、癇癪でママ友とも疎遠に。知らない土地で発達障害兄妹ワンオペ育児…悩んだ日々を乗り越えて【新連載】