子育て情報『ASD息子の入学準備!母自身のとまどいの思い出から生まれた「授業ごっこ」とは』

2020年2月19日 07:00

ASD息子の入学準備!母自身のとまどいの思い出から生まれた「授業ごっこ」とは

学校の授業では子どもの気分で出題箇所を決めることができないからです。その代わり、「出題する本」をコウが選べることでモチベーションを維持できるようにしていました。

③ページが決まったら、その内容に合わせて簡単なクイズを出します。
「ヒツジは何匹いますか?」「イヌとどちらが多いですか?」「ウサギさんが泣いたのはなぜ?」などの簡単な問いなので、答える方も出題する方も楽です。

④子どもが答えたら、正誤に関わらず一緒に答え合わせをします。
「3匹!」「よし、数えてみよう…1、2、3…正解!」
「イヌ!」「どれどれ(数える)…本当だ、イヌは5匹。イヌの方が2匹多いね。」
「転んで悲しかったからだよ!」「どうして分かったの?」「ここ!」「そうだね、ここに書いてあるね。よく見つけたね。」

…という感じでクイズを行うことで、授業形式をとらずに“授業的なもの”にふれることができます。


算数や国語などの教科を想定した“問と答え”の形に慣れることができますし、テキストや図を見ながら“口頭での質問を受ける”ことを体験できるので、視覚優位なコウにはちょうど良い「授業の体験版」になったかなと思います。


市販の教材をちょっぴり改造

ASD息子の入学準備!母自身のとまどいの思い出から生まれた「授業ごっこ」とはの画像

Upload By 丸山さとこ

口頭での出題の他、ワークシート形式にも慣れるように市販の教材も時々使っていました。これもまた、塗り絵や迷路と共に遊びの延長のような感じで行っていました。

視覚情報で気が散りやすいコウは、1ページごとに切り離せるものだと他のページが気にならずに取り組めていました。

それでも市販のワークシートだけでは飽きたりすぐに終わってしまったりするので、時々私が問題を作ってコウに渡していました。“自分で作る”とは言っても1から作る必要はなく、ワークシートの問題を見ながらモチーフや数字を置き換えるだけなので簡単でした。

「能力を鍛えよう!」という趣旨でやっていることではないので、基本的にはコウが簡単にできる難易度のものを与えるようにしつつ、彼がやる気に満ちている時は少し難しそうな問題にも挑戦してもらいました。


そして小学校に入学。
現在は…?

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Upload By 丸山さとこ

そんな「勉強遊び」の成果なのか、はたまた性格によるものなのかは分かりませんが、コウは小学校での生活にわりあいすんなり慣れました。

多分、「バッチリ新一年生になりました!」

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