子育て情報『体を壊しても求めた高学歴、でも就職失敗――将来のために私に必要だったのは「得意を活かし苦手を避ける」選択肢だった』

2020年5月26日 07:00

体を壊しても求めた高学歴、でも就職失敗――将来のために私に必要だったのは「得意を活かし苦手を避ける」選択肢だった

学歴にこだわる必要性は徐々に低くなっていると考えられるので、こうした動向を見据えておくことも大切なのではと思います。


「苦手」を避けやすい進学を

進路を決めるにあたって本人の「得意」を生かすことを考えるのも大事ですが、「苦手」を避けることも想像以上に大事です。本人の特性上、どういう環境の学校なら通いやすいのか(家からの距離、使う交通機関、キャンパスの環境など)も考慮して進学先を決めるとよいのではと思います。

たとえば私の場合、鉄筋コンクリートのビルにある専門学校は聴覚過敏の面でものすごくきつかったですし、都内の騒がしいところにあり、通学のために長時間混んだ電車に乗らなければいけない大学も体力的に厳しいものがありました。

学校を選ぶ際、学ぶ内容も大事ですが、発達障害児にとっては学ぶ環境もより重要かもしれません。最優先にすべきは「続けることができ、修了できること」なのではと思います。

通学自体が難しいなどの場合、無理せず通信制を選んでいいと思います。非常にレベルの高い講師やシステムを実現している学校もあります。個人的には「放送大学」が非常におすすめです。もともと通信制を前提として作られた大学で、学費も安価です。学んでみたい分野のコースが設置されていないか、一度確認してみてもいいと思います。

今は世界中のレベルの高い大学の授業をオンラインかつ無料で受講できる環境も整いつつあります。学歴や学位にこだわらず学ぶだけであればいくらでも学べます。場合によっては、このような授業で自分の興味範囲を探求しながら、仕事に必要な資格取得を目指したりする方法もあります。

日本の場合もうひとつ大事だと私が考えているのが、「文系理系の枠組みで進路を考えるのをやめてみる」ことです。

私は、理系科目が大好きだったのに、数学ができなかったため理系の進路を諦める必要がありました。日本の文理区分は大学受験時の科目に数学を使うかどうかで単純に二分されている感があります。しかし実際、文系と考えられている心理学では統計の心得が必要ですし、哲学にも実は数学の素養が必要だったりします。理系は理系で、論文を書くのに文章を書く力が求められたりもします。最近は「学際分野」といって、かつての文理の壁を越えるような新しい区分が広がりつつあります。こうした動きを見逃さないでいる必要があるのではと思います。また、進学以外で希望の道に進む小道が見つかることもあるので、常に広くアンテナを張り、情報収集をしておくのもよいでしょう。

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