家事によくある「物を運ぶ動作」が実は難しい?ASD息子の「できること」に合わせてスモールステップで練習中。嬉しい副産物も...!
もしそれらの物を畳むことがいつまでたっても難しかったとしても「自分の服はハンガーにかけて管理することもできるよ」という選択肢を提示することでプレッシャー無く取り組むことができました。
家事によくある“物を運ぶ動作”は、簡単なこと?
Upload By 丸山さとこ
コウは、食べ物を盛った食器や数冊積んだ本などを運ぶのが苦手な子でした。“手に持ったものを意識しながら歩く”ことが難しく、持っている物を意識すれば壁や家具にぶつかり、歩くことを意識すれば食器が傾いたり本を落としたりしてしまうのです。
食器が傾けば食べ物がこぼれますし、本を落とせば本や床が傷むため、コウもショックを受けたりパニックになったりします。
一度そうなるとコウのケアをしながら事後処理をすることになり、親の負担も増えがちです。
Upload By 丸山さとこ
ですが、タオルであれば落としても安全ですし、落ちたタオルをただ拾うだけでOKです。
落ちた衝撃で畳んだタオルが開いたとしても、もう一度畳めば良いだけです。
それでもコウにとってはストレスになりますが、経験を重ねていく内に「落としても拾えば大丈夫なんだ」「開いちゃったけど、もう一回畳めばいいね」と思えるようになっていき、パニックにならずに対応できるようになりました。
一度に手に持って運べる量が分かってきたら、「これはカゴで運んだ方がいいな」「このくらいならカゴを使わなくてもいいな」と判断できるようにもなってきました。すごい進歩です。
家事をすることで、思わぬ副産物も?
Upload By 丸山さとこ
思わぬ副産物として、「お母さん、タオル畳むの早くて上手だね。流石だね」「お母さんは一度にたくさんタオルを運べて凄いね」と、私のことを褒めてくれるようにもなりました。
「そう?ありがとう」「コウも、きっとこれから上手になって、お母さんくらいできるようになると思うよ。
もっと上手になっちゃうかも。」と言うと、「そうかなぁ」と言いながら嬉しそうにニコニコしています。
今の時間も将来の為の備えも、どちらも大事にしていきたいなと思いながら、時々一緒にタオルを畳んでいます。その時間が、コウにとってただ面倒なだけでなく、少しでも温かなものであったらうれしいなと思います。
小学校の宿題問題!自閉症長男と発達グレー次男、それぞれの「やる気」調整術を大公開